内容説明
日本文化の真髄を担う小倉百人一首。そのわかりやすい鑑賞をはじめ、解釈文法、和歌文学論、国語教育そして競技かるたの世界にまで視野を広げた総合的な百人一首文学空間への案内。
目次
序章 和歌解釈と文法
第1章 成立論―和歌史の中の小倉百人一首(藤原定家と百人一首;秀歌撰という詞華集―詞書からの自立;百人一首の中の和歌史;百人一首の「謎」―文化的記号としての和歌語彙;歌語の生成と類型美の成立)
第2章 百首の言語空間―学びのポイント
第3章 享受の生態―研究・教育・文化・競技(注釈と研究の歴史;国語教育の中の百人一首;遊びの文化と百人一首;競技かるた―その歴史と現状)