定信お見通し―寛政視覚改革の治世学

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  • サイズ B6判/ページ数 484p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791760497
  • NDC分類 210.55
  • Cコード C1070

内容説明

5つもの庭園、あくなき随筆魔、海岸線の採集、建築模型マニア、集古編纂。ただのカタブツにあらず。気鋭のジャパノロジストが視覚文化論から提示する、まったく新しい寛政の改革、新しい松平定信像。

目次

第1章 松平定信と内憂ディレンマ
第2章 「解体」のメタフォリックス
第3章 図像管理する王権
第4章 応挙、「新意」に走る
第5章 中心と周縁

著者等紹介

スクリーチ,タイモン[スクリーチ,タイモン][Screech,Timon]
1961年、英国バーミンガムに生まれる。1985年、オックスフォード大学卒業。1991年、ハーヴァート大学博士課程修了。現在ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院(SOAS)教授・日本美術史。国際交流基金スカラー、朝日フェローを受けて日本留学。「ニュー・アート・ヒストリー」の方法論と光学・機械・身体論という視点の新しさによって江戸文化論に新しい局面を開こうとしている

高山宏[タカヤマヒロシ]
1947年、岩手県に生まれる。1974年、東京大学人文科学修士課程修了。現在東京都立大学人文学部教授・英文学
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

∃.狂茶党

15
『春画』に続いて2冊目のスクリーチ。 高山宏翻訳で言葉遊びが散りばめられているが、割と当人も言葉遊びを好むっぽい。 江戸時代の文書がこの日本語翻訳だと原文がでてくるので、この点は原書で読んだ方が理解しやすかったかもしれない。漢文なんてすらっと頭に入ってこない。 正直あまり良いイメージは持たれていない、寛政の改革を、別の視点から読み替える試み。 こちらの理解が足りてないので、作者が期待した、日本人としての読み方ができてるとはいえませんが、田沼時代の次が、違った形で見えてきます。2024/02/07

ut_ken

1
正直、著者の小説的想像が過ぎないかと思える部分もあるが、松平定信を徳川政権の権威と境界定義のため、文化をカタログ化したり視覚にうったえたりといった手法を取っていたとする。他にも当時的価値観で真面目な政治家の外面を演じていたことと内面とのからみによる定信の複雑性や、当時の文化の変化など。2017/11/09

meg_u_miffy

1
ある人の本質をあらわす年齢が、もっとも変化のない40代だという言葉を根拠に、江戸の300年、最初とおわりの200年にはさまれた江戸中期が「江戸時代」の文化を正確につかむ物差しだ。という定義づけからはじまる本書は、内容に納得し、腑に落ちるが、要はなんだと聞かれると言葉にできない。勉強不足を実感する。2012/02/27

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