内容説明
過剰労働、ニート、少子高齢化社会、安楽死、私的所有、愛国心…さまざまな局面で、国家や組織を駆り立て、私たちを容赦なく追い込む近年の社会状況。はたしてそこにはどれだけの閉塞的前提があるのだろうか?現象と要因そして先入観を丹念に解きほぐし、一人ひとりがより生きやすい社会に向けて構想する、たゆまぬ思考の軌跡。
目次
1 天下国家
2 政治のこと
3 境界について
4 不足について
5 労働
6 所有について
7 争うこと・考えること
8 死なないこと
著者等紹介
立岩真也[タテイワシンヤ]
1960年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。専攻は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ステビア
3
同じモチーフが何度も出て来るので立岩先生の主張が刷り込まれること間違いなし!2013/08/05
まあい
2
少子化はそれ自体として問題ではなく、少子化が問題になるような社会構造こそが問題である、という考えには強く共感。労働問題についての主張は今後も参照したい。一方、なぜ「生きろ」と言ってよいのか、という疑問が湧いてくる。生命は「価値」の尺度で測れないはずだが、生を肯定することはその時点で生命を「価値」の尺度に乗せてはいないか。私には、「生きろ」という主張が「死ね」と言うのと同じぐらい生命への冒涜ではないかと感じられる。生命という「語りえぬもの」の語り方としては、立岩の議論を批判的に検証することが求められよう。2016/09/18
ほしそらねこちゃ
1
頭の中にストンとすんなり入ってくるところと何度反芻してもぐるぐる回ってわからないところがあって、立岩先生は一筋縄ではいかない2022/06/01
じょに
0
初, 立岩。文体が苦手だなぁ。読むの時間かかる。でも丁寧。2009/01/14