明かりが消えて映画がはじまる―ポーリン・ケイル映画評論集

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 338,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794211927
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0074

内容説明

2001年、世界中の映画人・映画ファンに惜しまれつつ亡くなった、米「ニューヨーカー」誌の名物評論家ポーリン・ケイルによる映画評論集。何者にも媚びず、自らの該博な知識と鋭い感性だけを頼りに、定評のある「芸術映画」でもつまらなければ辛辣にこきおろし、いわゆる「娯楽映画」でも面白ければ、その魅力を細部に至るまで徹底的に吟味する。スピルバーグ、トリュフォー、ベルイマン、アルトマン、ベルトルッチ、スコセッシ、タヴィアーニ兄弟ほか、多数の有名監督についての明晰な映画論に加え、傑作エッセイ「ケーリー・グラント論」も収録。映画の魅力の核心に迫る。

目次

夢の都から来た男―ケーリー・グラント
太陽系の緑色革命―『未知との遭遇』
「ゴッド・ブレス・アメリカ」交響曲―『ディア・ハンター』
さや人間の恐怖―『SF/ボディ・スナッチャー』
愛のためにすべてを―『アデルの恋の物語』
ニューヨークの地下生活者―『タクシー・ドライバー』
退行現象―『グッバイガール』・『イフゲニア』
夢の女たち―『遠い雷鳴』
狂った雄ガチョウ―『カッコーの巣の上で』
呪いとしての映画―『キャリー』〔ほか〕

著者等紹介

ケイル,ポーリン[ケイル,ポーリン][Kael,Pauline]
1919年6月19日、アメリカ合衆国カリフォルニア州ペタルマ生まれ。カリフォルニア大学バークレイ校哲学科を卒業、ジャーナリストに。1968年から1991年まで「ニューヨーカー」誌の映画時評を担当、アメリカで「最も影響力のある」映画評論家になる。映画にのみうつつをぬかして独身を通したわけではなく、恋多き女でもあった。3回の結婚・離婚歴の間に一女がある。3番目の夫、エドワード・ランドバーグは映画館の経営者で、ポーリン・ケイルはプログラムの編成を担当していた。2001年9月3日、マサチューセッツ州で死去。享年82

山田宏一[ヤマダコウイチ]
1938年、ジャカルタ生まれ。映画評論家。東京外国語大学フランス語科卒業

畑中佳樹[ハタナカヨシキ]
1958年、茨城生まれ。翻訳家・映画評論家。東京大学大学院英語英文学専攻修士課程修了。現在、東京学芸大学助教授

柴田元幸[シバタモトユキ]
1954年、東京生まれ。翻訳家。東京大学大学院英語英文学専攻博士課程単位取得退学。現在、東京大学助教授

斎藤英治[サイトウエイジ]
1957年、茨城生まれ。明治大学大学院英文学専攻博士前期課程修了。翻訳家・映画評論家を経て、現在、明治大学法学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

c3po2014

0
★★★★ 品川区立大崎図書館2016/07/21

garyou

0
愛だろ、愛。いいなあ、自分もなにかについてこんな風に語れるやうになりたいと思つてしまふ。ケーリー・グラント論にはうなづくことしきり。「アラバマ物語」が出て来ないのは、あれはやはり何かちがふ映画といふことなんだらう。今、ケーリー・グラントのやうな俳優つてゐるのかな。2012/07/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/318943
  • ご注意事項

最近チェックした商品