内容説明
建築や構造物は人間が造りあげた以上、それは生命体と同様ついには死にいたる。ピラミッド、ローマの水道橋、ピサの斜塔やヨーロッパの教会堂、出雲大社や羅城門から文学作品まで、古今東西の事例の「死にいたる諸相」を検視した建築崩壊の歴史。
目次
緒としての二枚の絵
壊れやすい構造、壊れにくい構造
大聖堂の石造天井
イタリアの鐘塔
イギリス、フランスにおける中央塔の聳立
王朝時代の日本建築
手抜かり・手抜き
天譴と僥倖
曲芸(アクロバット)的デザインへの挑戦
雷撃、雷火と避雷
死を忘るな、または虚栄の戒め
不安、禁忌、予兆
著者等紹介
佐藤彰[サトウアキラ]
愛知教育大学教授。工学博士。建築史。1943年仙台生まれ。東京大学建築学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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