出版社内容情報
学校が地域コミュニティの拠点になった! 老若男女が小学校で憩い集い学ぶ。校庭はまるで公園のよう。活動の中心はお父さん達。子どもは多様な大人のなかでゆっくり育つ。まちづくりと学校改革をセットで実現した習志野市秋津からの発信。
プロローグ コミュニティ・ガーデンで会いましょう
子ども力
畑、池、小川……校庭の一角がコミュニティ・ガーデン!
「寝に帰る場所」から「暮らす地域」へのありがたさ
1 校庭まるごと自然園づくり
エコスクールで、環境学習も屁のカッパ!
井戸水を沸かしてドラム缶風呂!
休日のお父さんを「粗大ゴミ」から「有益な資源」に!
寝つづける休日は、けっこうつらいもの
「ひとり2センチ2000人」で、校庭に防災井戸を掘る
【コラム1】父親たちは出番を求めている
学校へのお父さん引っぱりだし作戦
作戦 その1●作戦 その2●作戦 その3●お父さんをリピーターに育てるコツ●お父さんとしての自覚を促すコツ●「モ・ス・パ」の扉から!
2 休校日は地域におまかせ
学校週五日制を「ドンとこい!」で迎えた!
休校土曜日を楽しく遊ぼう。秋津小に集まれ!
こまったときがシメタ! 地域が休校日を担おう
ベンチウォーマーの中学生、輝く!
地域の大人の「善意」が押しつけになった失敗例
3 「地域との協働」で授業をひらく
行事・クラブ活動・読書教育・総合学習人が出入りしているからこそ安全、というあり方
6 地域でゆっくり「子育ち」支援
多様な大人のなかで育つということ
「イイカゲンおじさん力」が子どもの自発性を引きだす
中学生カツアゲ未遂事件で考えたこと
高校生が世話役になり「秋津つりくらぶ」発足!
在校中も卒業後も、小学校が「行きたい場所」に!
7 人とつながる菌、まんえんす!
「よいこと循環」でネットワークづくり
新米ママも新参さんも、子縁をとおして仲よくしましょ!
「親」でなくても学校へ行こう!
「秋津だからできる」のか?――どこでもできる発想法とシステム
【コラム4】Q&A 仲間づくりのツボどころ
考え方や立場の違う人といっしょにやっていくために
8 市民と行政、どっちもうれしい生涯学習コミュニティづくり
21世紀のまちと人と学校機能
「病院通いより学校通い」のお年より
生涯学習コミュニティと「開かれた学校」はセットで実現可能!
いいじゃない! 特養ホームや福祉施設のあるまち
学校施設の開放が、人もまちも元気にする
内容説明
1980年、東京湾の埋立地に誕生した新興のまち・秋津(千葉県習志野市)。地縁・血縁的つながりのうすかったまちで、小学校を舞台にした住民たちのさまざまな活動がくり広げられている。乾いた土ぼこりが舞っていた校庭には、畑、田んぼ、小川、果樹園、ビオトープ、手掘りの井戸がぞくぞくと出現。校舎内には地域のだれでもが使えるコミュニティルームがあり、オジサン・オバサン・お年よりらが年がら年中、学校に出入りして、自分の楽しみやサークル活動にいそしむ。学校の授業や行事にもすすんで交ざり、それらを教師や子どもと協働で創りあげる。活動の中心を担ってきたのはお父さんたち。住むところが「寝に帰る場所」から「暮らす地域」になった。
目次
プロローグ コミュニティ・ガーデンで会いましょう
1 校庭まるごと自然園づくり―エコスクールで、環境学習も屁のカッパ!
2 休校日は地域におまかせ―学校週五日制を「ドンとこい!」で迎えた!
3 「地域との協働」で授業をひらく―行事・クラブ活動・読書教育・総合学習…
4 学校と地域、どっちも得する「学社融合」―対立を超える“Win&Win”の発想で
5 コミュニティルーム、学校にあります!―老若男女、学校で憩い学ぶまち
6 地域でゆっくり「子育ち」支援―多様な大人のなかで育つということ
7 人とつながる菌、まんえんす!―「よいこと循環」でネットワークづくり
8 市民と行政、どっちもうれしい生涯学習コミュニティづくり―二十一世紀のまちと人と学校機能
9 地域の記憶、学校の記憶、家族の記憶―次世代に引き継ぐということ
著者等紹介
岸裕司[キシユウジ]
1952年、東京生まれ。在日朝鮮人(韓国籍)の妻とともに、独立・結婚した長男+長女+次男の3人の子どもの「製造物責任者」である。1982年、書籍専門の広告・デザイン会社、(株)パンゲアを設立。同社の代表取締役として現在にいたる。趣味は仕事と秋津でのふれあい。学校と地域の融合教育研究会副会長、秋津コミュニティ顧問ほか。現在、文部科学省「新しいタイプの学校運営の在り方に関する実践研究」指定校委員、千葉県教育庁「学校評価検討会議」委員、千葉県「生涯学習審議会」委員
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