内容説明
太宰治の自伝小説「思ひ出」「東京八景」、および彼の最も洗練度の高い短篇「魚服記」と「カチカチ山」の四作品を徹底したフィールド・ワークと精緻な文献調査と太宰治の文学全体の精読とによって、詳細に評釈した刺激的な一冊。
目次
思ひ出
魚服記
東京八景
カチカチ山
太宰治のレクチュールいわゆる後記ふうに
著者等紹介
花田俊典［ハナダトシノリ］
１９５０年、福岡県生まれ。九州大学文学部国語学国文学科を卒業し、同大大学院博士後期課程中退。同大文学部助手、県立福岡女子大学助教授、九州大学教養部助教授を経て、現在は九州大学大学院比較社会文化研究院教授。共編著に『交錯する軌跡―注釈・昭和の短篇小説』（双文社出版）『新詳説国語便覧』（東京書籍）などがある
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