出版社内容情報
カナダ先住民の過去から現在、伝統文化、宗教、文学、芸術、教育、産業と環境、社会問題まで網羅した異色の「読む百科」。「何度かカナダを訪れるにつれて、カナダ先住民の姿が、まるで隠し絵が浮き出てくるように、私の前に現れてきた。この過程を私は“知る”という表現で、本書のタイトルに取り入れた。私のもともとの専門分野は文学である。文学に始まった関心が、政治、社会、歴史、さらに産業、教育、宗教、美術、音楽、演劇に拡散し、そしてその広がりの中に、先住民への理解が深まったように思う。本書はいわゆる専門書ではないが、専門書から多くを得ることができた。私はこれを“民族の書”と呼び、三つの民族のことを総合的に書いた。本書を読まれた方々が、優れた研究者の名前を文中や文献目録で見出されて、さらに深く知見を広めていただければ、まことにうれしいことである」(「まえがき」より)
内容説明
カナダ先住民の過去から現在、伝統文化、社会問題まで網羅した異色の「読む百科」!遠くで見えない存在であった先住民の世界が全貌を現す。
目次
第1章 定義・起源・人口
第2章 民族グループと伝統文化
第3章 白人との出会いの歴史
第4章 変わりゆく先住民社会
第5章 自治への道
第6章 武装蜂起事件簿
第7章 産業と環境
第8章 教育
第9章 宗教
第10章 文学
第11章 芸術
著者等紹介
浅井晃[アサイアキラ]
1925年栃木県宇都宮市生まれ。1952年東京大学文学部仏語仏文科卒業。1954年‐82年東京都教員。1971年‐72年東京都教職員海外研修(カナダ、アメリカ、イギリス、フランス)。1982年‐88年大正大学助教授。1987年大正大学海外特別研究員(カナダ)。1988年‐96年大正大学教授。1996年‐97年大正大学特遇教授。1990年‐2000年日本カナダ文学会会長現在、同顧問
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