感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nranjen
2
あまり今まで目にしたことがなかった政治的サンドを扱った本。1848年に何があったのかがこの本に書かれていることによって薄ら感じとられる気がする。最後に掲載されている「女性たちに平等の権利を」は未完ながら具体的に非常に何を訴えているのかが明確に記され心をうつ。選挙権よりも女性に自由を、一人の人間としての民法的権利を与えることの重要さを訴えたサンドの主張は非常に真っ当に思われる。当時の女性の悲惨状況、婚姻後の人権の略奪はサンド言うように諸悪の根源だ。と何よりもサンドの筆力は時代を超えてやはりすごい。2019/05/05