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内容説明
現地をくまなく踏破しての実見と、当時の資料とを往還しつつ、ロマネスク時代の巡礼の姿を鮮やかに浮かびあがらせた名著。今回新たに、貴重な資料としてつとに知られる『サンティヤーゴ巡礼案内書』の全訳を付して一巻となす。
目次
サンティヤーゴの巡礼路(聖ヤコブスの聖地へ;巡礼に旅立つ人々;ガリスィヤを目指して;さいはての大聖堂;中世の巡礼たち)
全訳『サンティヤーゴ巡礼案内書』
「サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダの奇蹟」(コーモンの領主ノパール筆)
感想・レビュー
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ヴェネツィア
270
著者の柳宗玄氏はルオーおよびキリスト教美術の専門家として名高い。本書はサンティヤゴ巡礼路の歴史を辿り、また実際に踏破しながら各巡礼路の遺物や美術品について解説したもの。また、巻末には12世紀に書かれたものと思われる『聖ヤコブスの書』(『サンティヤゴ巡礼案内書』)および『サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダの奇跡』が著者自身の訳文で付されている。日本でもサンティヤゴ巡礼に関する本は多いが、類書の中では最も学術的であると思われる。写真も著者によるものだが、これまた着眼も優れており、こういう所を見るのか⇒2024/02/19