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進化する中国の資本主義

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000282550
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0322

内容説明

改革開放後、急成長を遂げた中国。いま存在する資本主義は欧米や日本の資本主義とどこが同じで、どこが異なるのでしょうか。中国の独自性はいずれ消滅し欧米型資本主義と同じものになっていくのか、それとも中国型資本主義として独自の発展を遂げるのでしょうか。中国における資本主義の発展過程を、市場の秩序のあり方と政府の役割に焦点を当てて、中華人民共和国成立以前の段階から連続した流れの中で見直し、中国の資本主義のゆくえを考察します。

目次

第1章 中国の資本主義を考える(「いちば」から「しじょう」へ;市場移行の二つの意味;市場移行国ロシアとの比較;発展途上国インドとの比較;一九三〇年代の市場経済との比較;中国の資本主義を見る視点)
第2章 工業化の二〇世紀(一九世紀末から二〇世紀前半にかけての発展;戦時の工業化と戦後の接収;社会主義時代の継承と断絶;改革開放後の工業化の進展;工業化の一〇〇年を振り返る)
第3章 市場の形成(局地的市場圏、緩やかな国民経済への統合;市場圏の分断と統合の過程;「細胞経済」の出現;「カイコ大戦争」の勃発;破綻した「七大経済圏」構想;三大産業集積の形成;政府頼みの内陸開発;市場統合のゆくえ)
第4章 市場の秩序(前近代における市場秩序の形成;政府による市場秩序の形成;市場の主体の誕生;市場移行に伴う市場秩序の混乱;政府は市場秩序の擁護者か破壊者か;政府内部のインセンティブ・メカニズム;中央・地方関係の規範化;求められる政府機能の転換)
第5章 どこへゆく中国の資本主義(改革をめぐる大論争;高度成長がもたらした格差社会;中国の資本主義の三つの特徴;グローバル化のなかの中国;発展方式の転換は可能か)

著者等紹介

加藤弘之[カトウヒロユキ]
1955年、愛知県生まれ。神戸大学大学院経済学研究科教授。中国経済論

久保亨[クボトオル]
1953年、東京都生まれ。信州大学人文学部教授。中国近現代経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。