書物誕生 あたらしい古典入門<br> ホメロス『オデュッセイア』―「戦争」を後にした英雄の歌

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書物誕生 あたらしい古典入門
ホメロス『オデュッセイア』―「戦争」を後にした英雄の歌

  • 西村 賀子【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 岩波書店(2012/07発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000283007
  • NDC分類 991
  • Cコード C0310

出版社内容情報

英雄オデュッセウスの漂流と帰国をめぐる波瀾万丈の物語.2800年前に作られたと伝えられる叙事詩が,『ユリシーズ』をはじめとする20世紀文学に圧倒的な影響を与えたのはなぜか.青年の日のゲーテを魅了したこの作品の,現代人が耳を傾けるべきメッセージとは何か.豊かなイメージを喚起する,叙事詩航海の羅針盤となる本.

内容説明

戦場を離れ、セイレンの誘惑、巨人や怪物との対決、仲間との別れ、死者の国の旅、孤島での鬱屈の日々など、数々の試練を経て帰郷する英雄オデュッセウス。一方、二〇年間故郷で夫を待ち続ける妻ペネロペと、父の消息を求めて旅に出る息子テレマコス。古来、人々を魅了してきたこの叙事詩は、後世、さまざまな文学的変奏曲を生み出した。物語に魅力を添える構造の美とは?さまざまな苦難のすえに、主人公が獲得した新しい名誉観とは?『オデュッセイア』の世界を航海する羅針盤となる本。

目次

第1部 書物の旅路―ホメロスの航跡をたどる(二〇世紀の『オデュッセイア』;叙事詩の誕生;変容と反発の時代;原典への回帰)
第2部 作品世界を読む―言葉の海へ漕ぎ出す(物語のあらまし;幾何学的構成―全体と放浪回顧談を貫く秩序;放浪から復讐へ;「戦争」を後にした英雄)

著者等紹介

西村賀子[ニシムラヨシコ]
1953年、大阪市生まれ。1982年、京都大学大学院文学研究科(西洋古典語学西洋古典文学専攻)博士課程修了。現在、和歌山県立医科大学教授。西洋古典文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フリウリ

6
20世紀までに至る長いあいだ、「オデュッセイア」よりも「イリアス」のほうが重要作品と評価されてきたけれど、ジョイス「ユリシーズ」によって、その評価は反転します。そしてこの背景には、第一次世界大戦によって、「イリアス」で描かれたような英雄的戦争場面はもはや現実的でなく、秩序と平和の回復に向かう「オデュッセイア」を好む気分が、人々に生じたことがあると示されていて、なるほどと思いました。なお、ジョイスが最初に読んだ「オデュッセイア」は、ラムの「ユリシーズの冒険」で、ジョイス12歳の時だそうです。72024/04/15

七草奈々子

1
良書。特に第二部後半は優れていると思った。atasthaliai を巡って『オデュッセイア』を読んでいく、というのは興奮させられるものがある反面、作品全体を一つの意図のもとに書き上げた一人の作者を前提するような分析にも見え、この読解が口誦詩理論とどの程度両立しうるのか、ということが気になった。2017/12/02

M K

0
イリアス、オデュッセイアと読んだものの肝心なことがわかっていないような気がして勉強。結果読んでよかった。特に、イリアスとオデュッセイアの世界観の違いや、オデュッセイアが、オデュッセウスの成長録になっていること等々、目から鱗。2020/12/28

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