沖縄が問う日本の安全保障

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  • サイズ B6判/ページ数 320,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000287548
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0331

内容説明

日米安全保障体制も、日本国憲法の平和主義も、沖縄に対する極端な負担の強要によって成り立ってきた。しかし、「沖縄の安全保障」を無視した「日本の安全保障」は、実は脆弱なものなのではないか。本巻では沖縄を基軸に据え、その歴史、平和憲法との関係、基地をめぐる諸問題、アメリカ政治や国際法との関係、沖縄の自律構想などを分析することで、人間本位の安全保障を実現するための視座を提供する。

目次

序論 沖縄が問う日本の安全保障
1 すれ違う安全保障像(安保をめぐる日本と沖縄の相克;戦後沖縄の平和憲法)
2 近代領域国家の狭間で(沖縄がつむぐ「非武の安全保障」思想;基地と抵抗)
3 基地問題の実相と構造(法による暴力と人権の侵害;米軍基地と財政;在沖米軍の存在理由)
4 沖縄発の構造転換は可能か(アメリカ政治と在沖米軍基地;人権の国際的保障が変える沖縄;沖縄自律の構想と東アジアの構造転換)

著者等紹介

島袋純[シマブクロジュン]
1961年生。琉球大学教育学部教授。行政学、地方自治論

阿部浩己[アベコウキ]
1958年生。神奈川大学法科大学院教授。国際法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

32
前泊博盛教授:属国client state(20頁)。色々な論者の定義が紹介される。私はTPPで米国の属国と化すとした金子勝教授の議論を想起した。マコーマックによると、属国とはうわべだけでも独立国の体裁があるが、自国益より他国益を優先させる国家とのこと(’08年21頁)。集団的自衛権問題とも絡むのではないかと思われる。また、日本の官僚、政治家の安保依存と責任放棄、思考停止(36頁~)。波平恒男教授:東恩納寛惇は、伊波普猷と並ぶ沖縄学の泰斗。皇国思想や武士道文化を内面化(102頁)。2015/08/02

coolflat

16
30頁。沖縄が軍事戦略上の重要な地理的条件を備えていたのは60年代まで。以降は軍事技術の刷新によって沖縄の地理的優位性は消滅している。日米安保の維持のために沖縄の地理的優位性を謳うのは筋違い。沖縄に米軍基地が集中するのは政治的理由(NIMBY)。39頁。米軍が日本にいるのは日本を守るためではない。最大の理由は米軍駐留経費の75%を日本が負担してくれること。世界一安上がりな安保が日本駐留の根拠。173頁。本来、汚染者負担原則だが日米地位協定にはない。原状回復義務の免責によって、米国は一切負担せず、日本が負担2016/04/08

Kazuo

8
本書の目的は『日本の安全保障は一体何から何を守ろうとするものなのか。沖縄を通してその問いに向き合っていく』これは最も重要な問い。ロシア・中国から米国を守ることがその目的なのか?国際テロから日本を守ることが目的なのか?現日本政府≒与党の政権維持が目的なのか?戦略は「目的」と「事実」からスタートする必要がある。事実は『沖縄米軍の撤退や縮小が浮上するたびに、米国側に駐留継続や縮小撤回を要請したのは日本政府だった』。日本国統合を危機に晒す、在沖縄米軍の存在意義(効果/コスト)を我々はゼロから再検討すべきである。2016/08/07

かじやん0514

3
このシリーズ全体を通して言えるんだけど、情勢認識も将来構想も、論者によってけっこう違っていて、かつ、その違いがクリティカルなものも散見される。議論喚起にはいいんだけど。で、沖縄の平和と安全を真に確保するためには、日米安保と自衛隊を、なくすことも含めて抜本的に改める必要があるのだが、その辺の議論は深められていない感じ。2015/05/04

ふら〜

0
沖縄の歴史観であったり財政であったり人権の問題であったり、様々な観点から日本の安全保障・基地問題のを論じている10本の論考の集成。内容に同意するかは置いておくとしても、誠実に問題を見据え議論を深めていこうというものなので、非常に貴重だし良い本ですな。沖縄から問うた安全保障に対し、「日本国家」としての安全保障観とアメリカの安全保障観がどうにも嚙み合わないということだろう。2017/06/04

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