気分はサイボーグ

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  • サイズ B6判/ページ数 288,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784046214324
  • NDC分類 502
  • Cコード C0036

内容説明

本書の目的は、「サイボーグ的なるもの」を生みだしてきた、つまりは今日一般的なものとなっている身体表象を生みだしてきた、高周波電流神話の仕組みを明らかにすることである。サイボーグがもたらしたという境界侵犯とは、それまでなかったものなのか?あったとしたら、それは、じつのところ、どのようなものだったのか?そして、人びとはそれをどのように受けとめたのか?こうした点を明らかにしたい。

目次

第1章 いかさまと科学―一九世紀の電気と身体表象(猫とペインキラー;ハレー彗星と地球最後の日;男性専科 ほか)
第2章 高周波シンドローム―二〇世紀型身体表象への胎動(理科好きの少国民;高周波電流を解説する;プロメテウスの厄災 ほか)
第3章 気分はサイボーグ―生体電気信号の神話圏(時計仕掛けと光学装置;最先端技術のイメージ;表象的貧困化 ほか)

著者等紹介

原克[ハラカツミ]
早稲田大学教授。1954年、長野県生まれ。立教大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士課程中退。神戸大学国際文化学部、立教大学文学部を経て現職。1985~87年ルール大学、2001~02年ベルリン・フンボルト大学客員研究員。専門は表象文化論、ドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さたん・さたーん・さーたん

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サイボーグ関係の本を探していて手にとった本だったが、内容は最後まで先端技術には至ることなく19~20世紀初頭の科学技術の神話解説に終始した。それはそれで(元々表象言語という筆者の専門分野に興味があったこともあり)面白く読むことができた。前進し続ける科学に対する大衆の期待や迷妄の構造を、科学雑誌の記事やいかさま科学などから分析する。理解を深めるためにも焦点となる20世紀前後の「公的な」科学技術史が気になるところ。締めに紹介される「とある実験室」の比較が、この本のテーマを端的にまとめている。2015/10/28

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