明日は、いずこの空の下

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明日は、いずこの空の下

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062190886
  • NDC分類 K915
  • Cコード C0095

出版社内容情報

【祝アンデルセン賞受賞!】世界が認めた作家は、世界でなにを見たのか。旅した国々や、出会った人々が描きだす著者のロードマップ。高校生の頃から、これまでに訪れた様々な国々での出来事をつづりながら、
「あの頃の私」が「いまの私」になっていくまでを書いてみようと思います。(メッセージより)


小説現代2013年1月号(2012年12月22日発売)から約2年間連載されたエッセイを書籍化! 受賞記念特別寄稿2編をあわせた、22編を収録。
 
「国際アンデルセン賞」は1956年に創設された児童文学の本の分野で最も歴史と権威のある国際的な賞です。2年に一度、子どもの本の世界に最も貢献した作家1名と画家1名に送られます。選考水準の高さから、児童文学のノーベル賞と称されています。作家賞の受賞は1994年のまど・みちおさん以来の快挙です!

駆けるシスター
時ありき
ミルクをひと垂らし
リンゴの香り
雛の安らぎ
パフよ、ふり向いて
七月に凍える
尻尾の行方
月の光に照らされて
場違いな人
手足の先に、あったもの
ミスター・ショザキ
あのスカートの下には
根性もん
名付けてはいけません
触って、嗅いで、驚いて
登るか、もぐるか
故郷の味の遠近法
暑さ、寒さも
フロンティアの光
世界の半分


上橋 菜穂子[ウエハシ ナホコ]
著・文・その他

内容説明

17歳の夏、初めて旅したイギリスとフランス、フィールドワークで訪れた沖縄やオーストラリア。そして海外旅行で訪れた国々…物語が芽吹く土壌となった旅のエッセイ。国際アンデルセン賞受賞記念出版!

目次

駆けるシスター
時ありき
ミルクをひと垂らし
リンゴの香り
雛の安らぎ
パフよ、ふり向いて
七月に凍える
尻尾の行方
月の光に照らされて
場違いな人
手足の先に、」あったもの
ミスター・ショザキ
あのスカートの下には
根性もん
名付けてはいけません
触って、嗅いで、驚いて
登るか、もぐるか
故郷の味の遠近法
暑さ、寒さも
フロンティアの先
世界の半分

著者等紹介

上橋菜穂子[ウエハシナホコ]
1962年、東京都生まれ。作家。川村学園女子大学特任教授。オーストラリアの先住民アボリジニを研究。1989年に『精霊の木』で作家デビュー。野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞をダブル受賞した『精霊の守り人』を始めとする「守り人」シリーズ、『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)ほか著書、受賞多数。2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。2014年に日本人として2人目となる国際アンデルセン賞作家賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

166
「宮崎美子のすずらん本屋堂」で上橋さんを知り、早速『精霊の守り人』を読み、続けてこの本を読んでみることにした。英語が苦手で方向音痴だという上橋さんだが、高校生時代に好きなイギリス作家の手紙を書いて訪問したりと、結構向こう見ずなところもあるが、それにもまして、斎藤茂吉夫人の輝子さんのように、80歳を過ぎても海外旅行をするパワフルなお母様には驚いた。上橋さんの良質なファンタジーには、このような旅の経験もきっと生きているのだろうと思う。この本のおかげでイランに対する印象が変わり、もうイランとイラクは間違わない。2015/02/28

文庫フリーク@灯れ松明の火

161
「かあちゃん、麦畑・・・」転倒して腫れ上がったくるぶし(後日骨折と診断)仏の旅・ゴッホが自分の胸を銃で撃ったとされる有名な麦畑を、楽しみにしていたお母様のため、延々と続く夏の坂道を、息を切らし、大汗流してお母様背負い、上りきった上橋さんのつぶやき。「かあちゃん、」の言葉がなんとも愛しく、嬉しく響きました。80歳を過ぎてスマホを使いたい、と仰るお母様。その旺盛な好奇心と行動力、バイタリティーには脱帽、実にキュートな方ですね。「きついから、いや」と、くるぶしのギブスを勝手に外し、意外なスピードで這って移動→2015/01/19

ひめありす@灯れ松明の火

144
異国でもちゃんと呼吸ができる人というのは、きっとこういう感じなのでしょう。我がや私のという所有格が沢山つく文章は、もしかしたら英語の癖なのかな。作家上橋菜穂子のアイデンティティにして、エリンの、バルサの、アーキタイプ。エリンもバルサも母親と早くに別れて、それでもしっかりと母性を滲ませているのは上橋さんのお母様がそこに投影されているからなんだろうなと思いました。放任する訳ではないけれど、子どもが勝手に成長していく部分を阻まない。イランとイラクはもう間違えない。明日は、いずこの空の下。何を見よう、何を物語ろう2015/03/23

ぶんこ

86
著者の作品は数点しか読んでいませんが、重厚な印象だったので、読みやすいエッセイで軽く楽しめました。 お母様とご一緒に旅行をされていらして、それも珍しいような所にも出没されてます。母娘旅は憧れだったので、非常に羨ましかったです。私の母も旅好きでしたが、80歳を超えた途端行かなくなり、今は物理的にも行けないので寂しい。文化人類学の教授をされていらっしゃると知り、物語の核になっているのは、こういった学問と、フィールドワークから培われたのだろうと感じました。2016/03/03

パフちゃん@かのん変更

85
上橋さんの物語の女主人公はみんな凛とした感じでカッコいいのですが、上橋さん自身はとても人懐っこくて優しい感じの方だなと身近に感じました。高校生時代の研修旅行であこがれの作家さんの家を訪ねたりする行動的な所、外国の方と心を通じ合わせるのもお上手です。アボリジニの研究ではオーストラリアで過酷なフィールドワークをこなされたり、お母様との年1回の海外旅行をもう20年以上続けていらっしゃるとか。そのお母様がまた好奇心旺盛でお元気な方。足を骨折してもめげることなく旅行を続けられたとか。表紙の絵はお父様ですね。2015/10/30

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