内容説明
「近代」は十六世紀オランダに始まった。ウォーラーステインの「近代世界システム論」を出発点に、近代ヨーロッパ勃興の過程を北のバルト海世界に注目して解明し、あわせて「最初の近代システム」オランダから、「最初の近代国家」イギリスへのヘゲモニー移動のプロセスを描く、グローバルヒストリー研究の最前線。
目次
序章 近代世界システムからみたヨーロッパの近世と近代
第1章 バルト海地方の台頭
第2章 オランダの黄金時代
第3章 イギリスの台頭―オランダの比較を中心に
第4章 ハンブルクの役割
第5章 産業革命発生をめぐるロンドンとハンブルクの関係―フランス革命とナポレオン戦争の影響
終章 オランダからイギリスへ
著者等紹介
玉木俊明[タマキトシアキ]
1964年生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、京都産業大学経済学部教授。専門は近代ヨーロッパ経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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