火のないところに煙は

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103500827
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

作家がある怪異を小説にした時、誰にも予測できない恐怖の連鎖が始まった――戦慄とどんでん返しの波状攻撃が癖になる暗黒ミステリ。本年度ミステリ・ランキングの大本命! この面白さ、《決して疑ってはいけない》……。「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」。突然の依頼に、かつての凄惨な体験が作家の脳裏に浮かぶ。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。作家は、事件を小説にすることで解決を目論むが――。驚愕の展開とどんでん返しの波状攻撃、そして導かれる最恐の真実。読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!

芦沢 央[アシザワ ヨウ]
著・文・その他

内容説明

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の「私」は、かつての凄惨な体験を振り返る。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。「私」は、事件を小説として発表することで情報を集めようとするが―。予測不可能な展開とどんでん返しの波状攻撃にあなたも必ず騙される。一気読み不可避、寝不足必至!!読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!

著者等紹介

芦沢央[アシザワヨウ]
1984年東京都生まれ。2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。2017年『許されようとは思いません』が第38回吉川英治文学新人賞の、2018年「ただ、運が悪かっただけ」が第71回日本推理作家協会賞短編部門の候補になった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 3件/全3件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

1144
読メで評判なので、図書館に予約してようやく読めました。芦沢 央、初読です。日常の怪奇譚、連作短編集、そこはかとない恐怖が味わえます。オススメは、タイトルが旧表題作の『妄言』です。2018/12/27

ウッディ

958
出版社からの依頼受けて執筆した怪談小説からつながっていくホラーミステリー短編集。新しい形のホラーでした。実在の新潮社から執筆を依頼される所から始まるドキュメンタリー仕立て、「染み」で出てくる血のような汚れが実際の本の装丁にもあるなど、実話なのではというリアリティを感じさせる怖さがあります。不可解な出来事に対し、一旦それなりに納得のいく原因が提示され、解決したと思わせておいて、次なる不幸が起こるといった恐怖を煽る仕掛けもあり、最終章でそれまでの伏線も回収され、上手い構成だと思いました。面白かったです。2018/12/20

bunmei

886
初読みの作家さんでしたが、めざすはスティーブン・キングというだけあり、本作も、暑い夏の夜にヒンヤリするにはピッタリの怪談話。ついつい後ろを振り向いて確認してしまいます。決してお化けや幽霊が出で来るのではなく、どこにもあるような日常生活の闇がテーマとなっているところが、かえって怖さを増しているのかもしれません。【染み】【お祓いを頼む女】【妄言】【助けてって言ったのに】【誰かの怪異】の5つの怪異譚を経て、最終章の【禁忌】で、それまでの5話が回収されますが、それらが繋がった時、怖さも頂点に至ります。 2018/08/19

Yunemo

882
読み出しで著者のルポ作品かとの思い違い。何なのこれって。5編の作品が最終話ですべての繋がりに、それぞれの怪異の周囲に興味深い謎があり、読了してもモヤモヤとした蟠りが胸の奥底に張り付いたままに。結局小花柄のチュニックを着たおばさんが分からぬまま、謎のまま、だからこその恐怖感が残ったままで。現実に、何気ない係わりが縁となっての機会は多いもの。良きにつけ悪しきにつけ、現代の今でも自身の周りでおこってること、なんてことを想いながら。表題を何故「妄言」に改題したのかな。芦沢作品8作、どの作品分野でも惹かれたままに。2018/08/04

青乃108号

876
【リング】を読んだ時は心底怖かったのを憶えているが、それに匹敵する怖い本だった。六話から成るルポルタージュを模した作品。あたかも実話であるかの様な語り口だけれど、まさか本当じゃないよね。本当だとしたら明日俺は車にはねられて死んでしまうかも知れないじゃないか。本の構成上、各話に共通する要素が必用な為、どれも似た印象の話になってしまっているのが残念。五話目の幼くして亡くした子供に霊であっても良いからもう一度会いたい、と願う母親が切なくて印象に残った。あまり長い事手元に置くと不幸を呼びそうなので明日返却しよう。2022/04/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12886726
  • ご注意事項

最近チェックした商品