中公新書<br> 鳥羽伏見の戦い―幕府の命運を決した四日間

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鳥羽伏見の戦い―幕府の命運を決した四日間

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  • サイズ 新書判/ページ数 328p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121020406
  • NDC分類 210.61
  • Cコード C1221

内容説明

「歴史にイフはない」なんて誰が言ったのか―幕府の命運を決した慶応四年(一八六八)一月三日から六日にかけての四日間の戦いは、さまざまな偶然に満ちている。なぜ幕府歩兵隊の銃は装弾していなかったか、吹きつける北風は幕府軍にどう影響したのか、そして慶喜の判断はなぜ揺れ動いたのか―。誰もがその名を知っているけれど、詳しくは知らないこの戦いをドキュメンタリータッチでたどる。

目次

プロローグ 鳥羽伏見の墓碑銘
第1章 開戦前夜
第2章 伝習歩兵隊とシャスポー銃
第3章 鳥羽街道の開戦―戦闘第一日目一月三日
第4章 俵陣地と酒樽陣地―戦闘第二日目一月四日
第5章 千両松の激戦―戦闘第三日目一月五日
第6章 藤堂家の裏切り―戦闘第四日目一月六日
第7章 徳川慶喜逃亡
エピローグ 江戸の落日

著者等紹介

野口武彦[ノグチタケヒコ]
1937年(昭和12年)東京に生まれる。1962年、早稲田大学文学部卒業。その後、東京大学文学部に転じ、同大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を経て、文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

110
この戦争でもし勝ったとしても幕府は崩壊していく運命にあったんだなと思う。あと今は市街地の京阪沿線も激戦地だったと思うと面白い。2012/05/31

としちゃん

47
鳥羽伏見の戦いって、関ヶ原と並ぶくらい、重要な天下分け目の戦いなのに、錦の御旗や、徳川慶喜が戦をほっぽり出して江戸に帰ったことばかりが印象に残り、それで旧幕府軍が敗北したかのような印象になっています。でも、この本を読んでみると、旧幕府軍の戦略のまずさや、薩摩藩の頭の良さがわかるとともに、世の中がひっくり返る時は、人の力を超えた大きな力が動いているのを感じます。鳥羽伏見の戦いは、敗者の旧幕府軍から学ぶことが多いです。2018/01/29

レアル

42
徳川幕府の始まりが「関ヶ原の戦い」であったのならば、終わりの戦いがまさに「鳥羽伏見の戦い」である。共に「天下分け目の戦い」で、幕府はこの戦いにより、終止符を打つ事となった。先だって司馬遼太郎さんの「最後の将軍慶喜」を読んでたので、話が重複するところも多く分かり易く面白かった。幕府側と新政府側のやりとりや歴史の伝記等を考察してどういう戦いだったのかを検証する。幕末ファンにはとても面白い一冊である。2012/08/30

yamahiko

25
歴史の重要な結節点を丹念に読み解いた一冊でした。個人的には、以前から気になっていた慶喜が江戸に戻った本当の理由の一端が明らかになり、満足です。2018/08/13

鐵太郎

17
プロローグより:いつの頃からか、「歴史にイフはない」というたわごとがまかり通っている。世にはしたり顔でそういう人々が多いが、この言葉はどこの誰が言いだしたのか出所不明なのである。ヘロドトスもギボンもミシュレもそんなことは言っていない。おそらく通俗版経済決定論にもとづく<歴史的必然>論の裏返しとして発生した俗説である。…歴史は大小の決断の連続であり、無数のイフの群れが相互排除的にひしめき、最後にその一つが他のすべてを押しのけて場所をしめる瞬間瞬間の持続である。/歴史はイフの連続で成り立っている。 ─至言なり2010/03/30

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