中公新書<br> ブラジルの流儀―なぜ「21世紀の主役」なのか

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中公新書
ブラジルの流儀―なぜ「21世紀の主役」なのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121020963
  • NDC分類 302.62
  • Cコード C1222

内容説明

「21世紀の勝ち組」と言われるブラジル。サッカーW杯、リオ五輪のダブル開催も決まった。長い間、政治的・経済的に不安定で、社会矛盾も深根かったが、ルラという希代の指導者のもと、「風格ある大国」に生まれ変わろうとしている。資源と食料で不安を抱える日本にとって、その双方を豊富に持つこの国は、救世主に違いない。危機に強い国民性から、芸術的サッカーまで、ブラジルの驚きの「流儀」がいま明らかになる。

目次

第1章 社会・生活の話(なぜブラジル人は「優しい」のか;なぜ「デスパシャンテ」なる奇妙な商売ができたのか ほか)
第2章 経済・産業の話(なぜ「BRICS」では満足できないのか;なぜ超インフレを収まったのか ほか)
第3章 文化・歴史の話(なぜ事実上戦争をしなかったのか;なぜブラジルだけがポルトガル領になったのか ほか)
第4章 サッカー・スポーツの話(なぜブラジルサッカーは「いつも強い」のか;なぜ美しく勝たないといけないのか ほか)
第5章 政治・外交の話(なぜルセフ新大統領はここまでのし上がれたのか;なぜ最下層のルラが最強の大統領になれたのか ほか)

著者等紹介

和田昌親[ワダマサミ]
1947年、神奈川県生まれ。東京外国語大学スペイン語科卒。71年、日本経済新聞社に入社。整理部、産業部記者、サンパウロ特派員、経済解説部長、欧州編集総局長(ロンドン)、東京編集局次長を歴任。QUICK取締役、日経アメリカ社社長を経て、日経常務取締役(国際担当)を務める。2010年4月から日経HR社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとむ

9
すっかりW杯モードで、なかなか小説に向きあえない。ならばと関連本コーナーで本作をピックアップ。まったく期待してなかったんだけど、これがなかなか面白く、興味深い内容だった。「銀ブラ」の語源は、「銀座にブラジルコーヒーを飲みに行くこと」ってあったけど、これってホントかな。ほかにも、スペイン人とポルトガル人の気質の違いとその影響など、「へえ~」がいっぱい。歴史や経済などカタい分野もわかりやすく◎。2014/06/14

kaji

4
Ayrton Senna do Brasil! あるある。そういう見方もあるんだなと、改めて意識して振り返ると面白い。ブラジル万歳!ですね。 只、最後のスカートをはかない理由は、ジーンズじゃないとお尻の形が現せないからだと思う…。ケツ文化ですからね。2011/03/26

ちんれん

4
ブラジルについての入門書としてとても面白く読めた。BRICsの一つとして新興国と見られがちだが、新ではなく、経済発展の歴史は長いし、民族も多様で異文化に寛容な点も他の南米の国とは違うようだ。80年代まで台湾韓国同様に軍政だった点も面白い。切り口がたくさんある国だと知った。2011/03/05

shigoro

3
ブラジル強ぇぇ!!。格差がなくなり治安が良くなれば、無敵に感じられるほどのスゴさを感じたわ。日本が羨ましく思う部分が多くありすぎる。土地・資源・食糧などの物質的な豊かさと、ラテンのノリや子供への優しさ、スポーツの強さ、さらに外交力などの人材的な豊かさを共に持ち合わせている。日系人の多く、親日な部分もあるうちに、日本とブラジルの関係をさらに良くしていく必要があるな。 2011/08/12

wei xian tiang

2
いかにも記者らしい軽口の文体でのブラジル経済とルラの礼讃本。その後の両者の凋落ぶりから見ればかなりイタい。2016/04/03

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