出版社内容情報
壮麗な東京駅舎から各地の煉瓦橋、絶滅寸前のホームの木製ベンチまで、今でも見られる貴重な土木・建築遺産や現役車両をカラーで紹介。
内容説明
開業以来150年、東京の鉄道はつねに町づくりとともにあった。江戸以来の水道を横切るための煉瓦アーチ橋。多摩川の砂利で作ったコンクリート高架。壮麗な旧万世橋駅や浅草駅。そしてあちこちに延伸された軍用鉄道と戦争の痕跡…。東京駅舎のように誰もが知っている文化財から、絶滅寸前の吊り掛け電車や駅の木製ベンチ、構内踏切のような意外なものまで、首都に残る貴重な100の歴史的遺産を精選して紹介する。
目次
第1章 江戸時代との出会い
第2章 煉瓦建築時代の鉄道遺産
第3章 多摩川砂利でのコンクリート都市建設
第4章 軍用線と戦災
第5章 都電と地下鉄、都市のインフラ
第6章 駅舎と駅の施設
第7章 現役列車と保存車両
著者等紹介
内田宗治[ウチダムネハル]
1957年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。実業之日本社で旅行ガイドブックシリーズのブルーガイド編集長等を務めた後、フリーライターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KOH
4
駅や橋梁といった構造物の素材の歴史から、廃線跡や車両に至るまでよく調べ上げたなという感想。アクセスの悪いところも多数あっただろうが、実際に現地に赴き調査をした著者の熱意に恐れ入る。この本を片手に都内を歩けば、今まで見慣れた風景がまた違って見えるかも!?2020/09/13
ごいんきょ
4
私は鉄チャンではありません。 どちらかというと地図・地形マニア。 私の行動範囲の対象も多く、興味深く読めました。 何度も目にしている対象が書かれていると嬉しくなりますね。2016/01/09
ルヴナン
4
鉄道史であることは勿論、江戸が東京へと塗り替えられていく都市史としても読める。古い写真が多くて幸せ。2015/11/14
さわでぃ
3
8月に刊行されたばかりの本で、ブラタモリで発見された「東京駅地下の謎空間」にも触れられている。東京のあちこちにある鉄道設備の遺構や歴史が豊富な写真入りで取り上げられている。読むだけでも楽しめるし、この本を頼りに出かけてみても面白い。2015/09/26
のぶさん
2
東京都内の鉄道遺産の紹介。背景となる歴史を含めて詳細に説明しており、鉄道史としても勉強になる。わざわざ見学に行くには地味なところが多い。ただ、東京駅前後の高架区間など、こういう背景知識を知って見ると面白いと思う。ここで取り上げららている場所はマークしておきたい。2022/11/14