出版社内容情報
かつて鉄道は、地方に利益も文化ももたらしてくれるものだった。そのため「我田引鉄」と呼ばれようとも、政治家は血眼になって自らの票田に鉄道を、のちには新幹線を求めた。その結果、不自然な路線の形や駅の配置があちこちに見られる。だが、鉄道を無条件に求める時代は終わった。これからの鉄道整備はどうあるべきか。また、コロナ下で苦しむ鉄道会社に政治は何ができるのか。交通政策の歴史をひもとき未来を展望する
内容説明
かつて鉄道は、地方に近代化をもたらしてくれるものだった。「我田引鉄」と呼ばれようとも、政治家は血眼になって自らの票田に鉄道を引き込んだ。不自然な路線や駅の配置が各地に見られるのはその結果でもある。だが、鉄道を国に強請る時代は終わった。国と地方との関係が変わった今、リニア、都市交通などの整備はどうあるべきか。明治以来の政治家・政党と交通政策の変遷を概説し、これからを展望する。
目次
第1部 政治と交通インフラ(長崎新幹線と佐賀県;中央リニア新幹線と静岡県)
第2部 国・地方・民間(明治時代の政治と鉄道;都市鉄道の揺籃;大正デモクラシーから太平洋戦争まで;終戦から高度経済成長へ;高度経済成長の終焉;新自由主義の時代)
第3部 新しい潮流(インフラ整備における地方政治のプレゼンスの高まり;国の役割と地方分権)
著者等紹介
佐藤信之[サトウノブユキ]
1956年、東京生まれ。亜細亜大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得。専攻は交通政策論、工業経済論。亜細亜大学講師、社団法人交通環境整備ネットワーク相談役、印西市公共交通会議副議長、公益事業学会、日本交通学会会員。Yahoo!オフィシャルコメンテーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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