出版社内容情報
イスタンブールの歴史は古い。ローマ帝国の混乱を収めたコンスタンティヌス一世が三三〇年に建設した「新ローマ」から一九二二年にオスマン帝国が滅するまで一六〇〇年余り、世界の中心として君臨した。本書は、ビザンツとオスマン、二つの帝国支配の舞台となったイスタンブールのガイドである。城壁に囲まれた旧市街から、猥雑な新市街、アジア、そして近代のメガシティ――時間旅行者となり、複雑多彩な古都を愉しむ。
内容説明
ローマ帝国の混乱を収めたコンスタンティヌス一世が三三〇年に建設した「新ローマ」から、一九二二年のオスマン帝国滅亡まで一六〇〇年余り、「世界帝都」として繁栄したイスタンブール。本書は、ビザンツとオスマン、二つの帝国支配の舞台となったこの地の案内記である。城壁に囲まれた旧市街から、西欧化の象徴である新市街、東の玄関口アジア岸、そして近代のメガシティへ―複雑多彩な古都を愉しむ時間旅行。
目次
序章 世界帝都の記憶と身体
第1章 世界の中心―旧市街東部・南部
第2章 壁外へ至る門前町―旧市街西部
第3章 愉楽と混沌の異人街―新市街南部、ガラタ城市とその周辺
第4章 都人の行楽地―ボスポラス海峡沿岸
第5章 アジア、あるいはアナトリア
第6章 花開く近代―新市街北部、ペラ、ハルビイェ
第7章 新都心とバンリュー
終章 世界帝都の夢を見る世界都市
著者等紹介
宮下遼[ミヤシタリョウ]
1981年、東京都生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在は大阪大学言語文化研究科准教授。専門はトルコ文学(史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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