出版社内容情報
グローバル化・人口減少・地球環境という制約の中で、必要とされる持続的な経済成長をどのように違成するか?
一人当たり経済成長を長期的に持続可能な水準に保つための経済システムの構築のためには、就業環境の整備、より高付加価値化の進行する産業構造に見合った資本の整備、高度な知識・技能・能力が養成できる教育・人的資本投資、市場と組織の効率的な資源配分と公的部門における効率化、公共サービスの質の向上が必要である。このような問題意識の下に、人口、労働、経済成長・技術革新、産業政策・規制改革等の課題について論ずる。
はじめに
序 章 本書の問題意識とねらい…………………………………三谷直紀
1.新しい日本型経済パラダイム
2.本シリーズの構成
3.本書の視点
4.本書の構成
5.各章の要約
6.本書の分析結果の意味
第1章 人口減少下と持続可能な経済成長……………………山口三十四
1.はじめに
2.人口と技術進歩の関係
3.人口の直接効果、間接効果と総効果の計測
4.西暦2100年までの人口の直接効果、間接効果と総効果
5.持続可能な経済発展への政策的考察
6.おわりに
第2章 日本の雇用システムと若年労働市場……………………三谷直紀
1.はじめに
2.日本の雇用システム
3.若年労働市場に関する先行研究
4.景気変動と若年労働市場
5.若年の相対賃金と臨時・日雇比率
6.非正規従業員の能力開発
7.おわりに
第3章 効率賃金と二重労働………………………………………中谷 武
1.はじめに
2.効率賃金仮説の考え方
3.二重労働市場
4.家計の労働供給
5.正規労働の雇用と賃金率
6.非正規労働の実質賃金率と安定性
7.供給ショック・需要ショックと雇用・賃金格差
8.おわりに
第4章 賃金圧縮、教育および経済成長…………………………中村 保
1.はじめに
2.モデル分析の前提
3.J型分配経済における教育と成長
4.A型分配経済との比較
5.おわりに
第5章 完全競争下でのイノベーション…………………………春山鉄源
――形式知と暗黙知が結合生産財であるケース――
1.はじめに
2.結合生産仮説
3.規模に関して収穫一定と関連文献
4.完全競争モデル
5.独占的競争の導入
6.おわりに
第6章 新しい日本型産業組織に向けて…………………………柳川 隆
―─競争促進と投資確保のための民営化――
1.はじめに
2.競争促進と投資確保のメカニズム
3.国鉄と道路公団の民営化とその評価
4.おわりに
索 引
内容説明
グローバル化・人口減少のもとで地球環境とも両立する持続的な経済への転換という観点から新しい日本型経済パラダイムを考える。持続可能経済パラダイムの探求と政策提言。
目次
序章 本書の問題意識とねらい
第1章 人口減少と持続可能な経済成長
第2章 日本の雇用システムと若年労働市場
第3章 効率賃金と二重労働
第4章 賃金圧縮、教育および経済成長
第5章 完全競争下でのイノベーション―形式知と暗黙知が結合生産財であるケース
第6章 新しい日本型産業組織に向けて―競争促進と投資確保のための民営化
著者等紹介
三谷直紀[ミタニナオキ]
1949年、岡山県に生まれる。東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。労働省、OECD事務局勤務を経て、神戸大学大学院経済学研究科教授。専攻、労働経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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