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経済政策論の基礎

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326550562
  • NDC分類 333
  • Cコード C3033

出版社内容情報

現実の経済政策に対する批判の論理として、と同時に経済政策の革新と新しい社会の経済政策を導くための実践的理論としてとらえられる経済政策論を学ぶ。

はしがき

第1部 経済政策の基礎理論

第1章 経済政策論の課題と対象
1.経済政策の新時代――歴史的転換期に立つ
2.政治経済学の実践的性格
3.経済政策論の対象
4.経済政策論の構成要素

第2章 経済政策論の体系化
  ――分析科学から政策科学へ――
1.経済政策論の基本的要件と政策の必然性
2.政策科学(policy science)とは何か
3.経済政策論の類型化

第3章 政策科学としての経済政策論
  ――M. ウェーバーとマルクス主義――
1.政策目的の設定における価値判断の取り扱い――問題の所在
2.マックス・ウェーバーの価値判断排除論と政策論の論理構造
3.マックス・ウェーバーの価値判断排除論の問題点
4.マルクス主義の経済政策論

第4章 経済政策の実施の場
  ――市場経済――
1.市場,市場機構,市場経済
2.市場経済の成立と市場経済の原則
3.市場メカニズムの役割と限界
4.資本主義経済で適用される経済政策

第5章 経済政策の主体
  ――類型・性格と役割――
1.政策主体の類型
2.政策主体としての国家の性格――資本主義国家論の潮流
3.国家の役割
4.国家主権の制限と制度転換

第6章 経済政策の決定機構と政策決定プロセス
1.何故,決定機構が課題になるか
2.政策決定機構とその問題点
3.民主主義社会における「多数決の方法」――「アロウ問題」を中心に
4.政策決定の現実過程と国民の政策選択

第7章 経済政策の目的体系化と政策手段の選択
1.経済政策の目的設定と階層性
2.政策目的の体系化と目的相互間の関係
3.政策手段の類型化と手段選択
4.政策の整合性の困難性と政策評価

第8章 財政政策の手段
1.財政政策(public-finance policy)の目的
2.財政政策の諸手段
3.財政政策(手段)の有効性

第9章 金融政策の手段
1.金融政策(monetary policy)の目的
2.金融手段の類型
3.金融政策(手段)の有効性

第10章 外国為替政策の手段
  ――為替レートの変更・調整――
1.外国為替市場と円レートの推移
2.為替相場はどう決まるか
3.為替政策の手段

第11章 制度・規制の変更
  ――日本の規制緩和政策――
1.制度・規制の変更
2.規制,規制緩和,公的規制
3.規制緩和政策の歴史的展開
4.公的規制の態様と規制緩和の影響

第2部 経済政策の課題

第12章 経済成長政策
1.経済成長とその基本的前提
2.経済成長政策の目標と政策手段
3.戦後日本の経済成長局面
4.経済成長の条件整備

第13章 経済安定政策
  ――インフレーションを中心に――
1.インフレーションの種類と物価安定の重要性
2.物価動向の歴史的推移と特徴
3.インフレーションの原因
4.インフレーション抑制の諸手段

第14章 経済安定政策
  ――デフレーションを中心に――
1.デフレーションとは何か
2.古典的デフレーションと現代的デフレーション
3.平成デフレーションの発生と原因
4.デフレーションの抑制・克服手段

第15章 経済分配政策
  ――公正・公平の実現――
1.資本主義と民主主義
2.分配機構の問題点
3.分配の基準をどうするか
4.公正・公平への政策手段

第16章 所得分配の平等化政策
  ――税による再分配政策――
1.所得再分配の現状
2.税と課税対象による再分配
3.税制改革の方向

第17章 社会保障政策
  ――その制度と再分配機能――
1.高齢化・人口減少と社会保障
2.社会保障制度の成立と4つの部門・機能
3.社会保障の仕組み(公的年金,生活保護)と財源等
4.社会保障制度の有効性と問題解決の方向

第18章 産業政策
1.産業政策への関心の高まりと期待
2.産業政策とは何か―― 一般的理解と諸説に関する若干の検討
3.産業政策の体系化と目的・手段

第19章 中小企業政策の展開
1.中小企業問題の登場と独占資本の復活(1945~60年)
2.高度経済成長と中小企業構造の変化(1960~85年)
3.異常円高・バブル経済と中小企業の存立構造の危機(1985~2000年)
4.現段階の中小企業問題と政策の大転換(2000年以降)
5.民主的中小企業政策へのパラダイム転換

終章 ヒューマニズムの経済政策をめざして

参考文献一覧
索  引

内容説明

経済政策論の考え方、経済政策の現状・問題、政策の目的と解決手段、政策の方向を示唆する大学学部生向けテキスト。グローバル化しつつある資本主義経済から3つの課題―資本主義経済とは何か、国民経済とグローバル経済から引き起こされる問題、新自由主義的資本主義経済に対置する方向性―を提示する。

目次

第1部 経済政策の基礎理論(経済政策論の課題と対象;経済政策論の体系化―分析科学から政策科学へ;政策科学としての経済政策論―M.ウェーバーとマルクス主義;経済政策の実施の場―市場経済;経済政策の主体―類型・性格と役割 ほか)
第2部 経済政策の課題(経済成長政策;経済安定政策―インフレーションを中心に;経済安定政策―デフレーションを中心に;経済分配政策―公正・公平の実現;所得分配の平等化政策―税による再分配政策 ほか)
ヒューマニズムの経済政策をめざして

著者等紹介

福島久一[フクシマヒサカズ]
1941年三重県に生まれる。日本大学大学院経済学研究科修士課程修了。日本大学経済学部副手・助手・専任講師・助教授を経て、日本大学経済学部・大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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がっち

2
事例が社会保障、産業政策、中小企業政策など理論から応用へと導けると思いきや、ただ単に筆者の考えを述べているにすぎない。正直面白みも有用性も独自性も感じない。2012/08/06

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