出版社内容情報
寒川神社を中心に、宗教学、地理学、民俗学、宇宙人文学など、人文科学と自然科学の知見を総合して日本の聖地文化の特性を解明。
古代人はどんな場所を聖地にしたのか。神社はなぜ“そこ”に建てられたのか。相模国の寒川神社を中心に、宗教学、地理学、民俗学、考古学、生態学、宇宙人文学など、人文科学と自然科学の知見を総合して日本の聖地文化の特性を解明する。とりわけ地球観測衛星の観測データを軸に過去の海岸線の復元を試みる宇宙人文学や、遺された花粉から当時の地質を割り出す花粉分析など最先端の研究は聖地研究に新風をもたらすだろう。
序章 パワースポット・ブームと聖地文化 鎌田東二
第一章 相模国の地質と神奈川平野の生い立ち 原田憲一
第二章 花粉分析から見た寒川神社周辺の植生変遷と人間活動による影響 五反田克也
第三章 相模湾の海水準と宇宙人文学 中野不二男
第四章 相模の国の生態系と古代遺跡 湯本貴和
第五章 相模の国と寒川神社周辺の地理学的考察 河角龍典
第六章 縄文世界から神社まで 小林達雄
第七章 寒川神社と相模国の古社の歴史と民俗 鎌田東二
終章 関東の聖地文化と生態智の探究 鎌田東二
内容説明
古代人はどんな場所を聖地にしたのか?神社はなぜ“そこ”に建てられたのか?人文科学と自然科学の最先端の知見を総合して、日本の聖地文化の特性を明らかにする。
目次
序章 パワースポット・ブームと聖地文化
第1章 日本列島の地質と神奈川平野の生い立ち
第2章 花粉分析から見た寒川神社周辺の植生変遷と人間活動による影響
第3章 相模湾の海水準と宇宙人文学
第4章 相模国の生態系と古代遺跡―聖なる泉をまもる杜
第5章 相模国と寒川神社周辺の地形環境と景観
第6章 縄文世界から神社まで
第7章 寒川神社と相模国の古社の歴史と民俗
終章 関東の聖地文化と生態智の探究
著者等紹介
鎌田東二[カマタトウジ]
1951年徳島県生まれ。國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士課程単位取得満期退学。現在、京都大学こころの未来研究センター教授。文学博士。宗教哲学・民俗学・日本思想史・比較文明学などを幅広く研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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