出版社内容情報
〈日本の四季を彩る年中行事の「原形」を学ぶ〉
〈総数130以上の年中行事・通過儀礼を、文献資料と図版で紹介する充実のカラー百科事典〉
日本の生活文化を語る上で欠かせない「年中行事」。
しかし現在定着している行事のほとんどは、実は江戸~明治時代以降に普及した形式です。では近世以前、年中行事の原形となった行事はどのようなものだったのでしょうか。有職故実研究家による説明と豊富な文献・図版資料、そして老舗料亭「西陣 魚新」による雅やかな有職料理などで、総数130以上の行事や通過儀礼を紹介する充実の事典です。
内容説明
平安貴族たちの生活の根幹にあった「年中行事」とは何か。豊富な図版と文献でひもとく充実の小事典!
目次
旧暦と新暦
暦の編纂
年中行事とは
現代の有職料理
年中行事
通過儀礼
有職の食材図鑑
平安の食器図鑑
著者等紹介
八條忠基[ハチジョウタダモト]
綺陽装束研究所主宰。有職故実の研究・普及のため、古典文献の読解研究や装束の再現、執筆、監修、講演など多岐にわたる活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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六点
97
元旦の行事から、十二月大晦日の年越しまでと、人生儀礼を纏めた「天皇と貴族って面倒くさい」と、思わざるを得ない一書。川端道喜のお菓子などが宮中儀礼で用いられていたため、再現したものが実に美味しそうである。とは言え、六点の家は地方出身者のため、殆どこれらの行事の存在などしらなかったのであるが。各行事紹介のページには典拠となった史料が引用されているが、『風土記』に始まり江戸末期、ひいては近代の物までどっさり引かれている。じっくりと勉強するものの、入口となっているのは素晴らしいと思う。2022/07/30
ひよピパパ
18
宮中に伝わる年中行事についてフルカラーの図版付きで、各項1~3頁程で要領よく解説する。下段には文献の引用があり参考となる。食に関する写真も多く掲載するが、折々の行事と食とが深く関わっていることもよく分かった。2022/07/21
組織液
13
有職故実に則り、年中行事や通過儀礼を解説している本です。まず思ったのは多すぎるって事ですかね()お金も時間も掛かって大変だこれは… 今でも形を変えつつも存在する行事もあれば、戦乱などのせいで断絶したり廃れたりしたものもあり、色々興味深かったです。あと行事ごとにちゃんと文献が引用されているのがありがたい。これ図書館本なんですけど欲しいな…2022/08/13
takao
4
今の時代こそ、年中行事で季節感を味わうことが必要だな。2022/07/03
Go Extreme
2
旧暦と新暦 暦の編纂 年中行事とは 現代の有職料理: 新春・冬 春 夏 秋 年中行事 通過儀礼: 出産 産養・50日祝 真菜始 着袴 髪削・月見 元服・初冠 聟執 任官祝 直衣始 算賀 鳩杖・尚歯会 有職の食材図鑑 平安の食器図鑑2022/07/12