目次
第1部 マネジャーの仕事(マネジャーの職務―その神話と事実の隔たり;計画は左脳で、経営は右脳で;プロフェッショナル組織の「見えない」リーダーシップ ほか)
第2部 戦略(戦略クラフティング;戦略プランニングと戦略思考は異なる)
第3部 組織(組織設計―流行を追うか、適合性を選ぶか;オーガニグラフ―事業活動の真実を映す新しい組織図;政府の組織論)
補遺 アングロサクソン経営を超えて(インタビュー)
著者等紹介
ミンツバーグ,ヘンリー[ミンツバーグ,ヘンリー][Mintzberg,Henry]
マギル大学クレグホーン寄付講座教授。またINSEAD客員教授。1939年にカナダに生まれる。61年にマギル大学工学部を卒業の後、マサチューセッツ工科大学スローン・スクールでMBA、69年に同大学院にて博士号を取得。68年から母校マギル大学に戻り、産業界のみならず政府等にもコンサルティングや提言を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
102
ミンツバーグの経営論で論文集なので若干一つひとつの章を読んでいくと物足りない部分は出てくると思いますが、ミンツバーグの考え方を知るためにはちょうどいい書物なのだと思います。再読ですが頭の整理にはなります。本当はもう少し、大著を読むべきなのでしょうが。2017/04/26
手押し戦車
10
需要や競合の動向を見通し戦略が環境に適合するかどうかは、現場で戦略を実行する人達がトップで立案された戦略プランと市場環境とのズレを擦り合わせ能力と現場との戦略を組織的練り直し能力が必要となる。多くの戦略論は戦略作成、実行、環境の変化、市場の対応で供給の視点から一方的にみているので、環境変化の戦略と実行との間の乖離を見落とす。結果、作成時に素敵な戦略でも環境を100%反映し得ないのでそこにズレが生じていること、そして戦略の実行時に生じている環境との間のズレを無視したものになる。水の様に自由自在に動く。2014/09/08
はち
6
@85 マネジメントの特徴。戦略プランニングとクラフティングの違い。計画と創発。大事なことは実践とバランス。そして特徴に合わせた選択。2020/03/19
コジターレ
4
「マネジャーの実像」「MBAが会社を滅ぼす」が大変刺激的な内容だったので読んでみたが、現場のマネジャーにはその2冊で十分だと思う。本書は少々難解で、研究者向けのように感じた。徹底的な現場マネジャーの視点、固定観念を疑う姿勢、膨大な事例など、相変わらず興味深い内容だった。2015/05/20
てるネコ
3
日本語訳がちょっと・・・。かなり読み解くのに苦労しました。 冒頭で伊丹先生が、「ヘンリー・ミンツバーグは、子どもの目を持ち、老大家の頭を持った、異能の人である」と述べている。子どもの目、すなわち「頭の中に素朴な疑問が常に渦巻いている」との指摘はまさに同じ感想をいだいた。本書を通じて、既存の(当時一般的に言われていた)経営についての正解に対するアンチテーゼが投げかけられている。ミンツバーグの言いたいこと、それは善か悪かといった二項対立的な思考ではなく、常に固定観念を捨ててみよということなのかと思う。2014/07/19