内容説明
「アジア松下村塾」をつくる!アジア主義の思想史のなかに現代を位置づけ、統合を担う人材を育成する方法を論じる。
目次
第1章 アジア統合をいかに構想するか
第2章 ナショナリズムとリージョナリズムの歴史的相克―戦前のアジア主義論争をめぐって
第3章 戦後アジアにおけるナショナリズムの位相
第4章 アジアにおける地域主義の模索と挑戦
第5章 中国の「東アジア共同体」と国際秩序観
第6章 日本の外交戦略から考えるアジア統合論
第7章 アジア連合の実現に向けて―GIARI活動こそ「アジア松下村塾」
著者等紹介
天児慧[アマコサトシ]
1947年生まれ。専攻は中国政治、アジア現代史。早稲田大学卒業、一橋大学大学院博士課程修了。社会学博士。外務省専門調査員としての在北京日本大使館勤務などを経て、早稲田大学国際学術院アジア太平洋研究科教授、早大現代中国研究所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
2
13-131 赤74 著者は黒鳩政治を意識するが…第二次世界大戦の対米、無条件降伏の認識が超甘い!あとがきに沖縄米軍基地の私見を書いているが基本は無条件降伏にあり、何を言いたいのか?不明・黒鳩が突如・お勉強が足りませんでした…主語不明 これを解析セヨ!それが松田武先生の言う米国の日本に対するソフトパワー⇒洗脳である。。。(*_*)日本国民はそれに気づかす生かされている。勿論、現憲法はマッカーサー統治下で米国語でかかれ邦訳した憲法である。米国のソフトパワーの一部が日本国憲法と言う名称で今の日本人※2010/09/03
koji
1
ナショナリズムとグローバリズム、大国中国の一挙手一投足に翻弄されるアジア。「アジア連合」(領域ごとに意味のある範囲で効果的な協力のメカニズムを制度化していく統合形態)を目指し、Sustainability、Network、Identityを通じて解決方法を模索していく著者のアプローチは、EU統合と対照的な道を採るものです。このような漸進的なアプローチが実効性があるのか疑問もありますが、刺激的な書物ではありました。(以前、別のペンネームで書いたものをkojiに移しました)。2010/09/23
koji2
0
ナショナリズムとグローバリズム、大国中国の一挙手一投足に翻弄されるアジア。「アジア連合」(領域ごとに意味のある範囲で効果的な協力のメカニズムを制度化していく統合形態)を目指し、Sustainability、Network、Identityを通じて解決方法を模索していく著者のアプローチは、EU統合と対照的な道を採るものです。このような漸進的なアプローチが実効性があるのか疑問もありますが、刺激的な書物ではありました。2010/09/23