出版社内容情報
我が子の敏感すぎる反応をやわらげる
《セルフ・レグ(自己調整法)》という提案。
脳科学に基づいた理解と触れ合いが、親子のストレスサイクルを断つ。
「頑張れ!」「静かにしなさい!」……子どもに対して、こんなことをいくら言い続けても意味がない。
なぜならそれはセルフ・コントロール(自制心・自己制御)に期待しているから。
すでにストレスに見舞われている子に「頑張れ!」とセルフ・コントロールを強要すればするほど、
人はポジティブな行動変化をなしとげにくくなる。
そこで大切になってくる視点が、
セルフ・レギュレーション(自己調整)だ。
落ち着きがないとき、
脳はどのような指令を出しているのか。
「落ち着きがない」ということの正体を理解することから、
セルフ・レギュレーションは始まる。
ユニセフ「乳幼児期の子どもの発達(ECD)協議会」の委員長も務め、
子どもの発達に関して研究を深めてきた著者が
セルフ・レギュレーションの視点から、
親子(先生・生徒)の触れ合い方を導き出した「セルフ・レグ(自己調整法)」のメソッドを紹介する。
内容説明
じっとしていられない、集団になじめない、すぐに癇癪を起こす…脳はなぜ“周りの子とちょっと違う”行動を命じてしまうのか。我が子の敏感すぎる反応をやわらげる“セルフ・レグ(自己調整法)”という提案。脳科学に基づいた理解と触れ合いが、親子のストレスサイクルを断つ。
目次
1 脳の仕組みを利用する(なぜ落ち着けないのか;セルフ・レグの視点でマシュマロ・テストを読み解く;赤ちゃんに「ささいなこと」などない ほか)
2 5つのストレス領域を知る(生物学的領域―食べる・遊ぶ・寝る;情動の領域―泣く・笑う・騒ぐ・怒る;認知的領域―記憶する・注意を払う・集中する ほか)
3 思春期と付き合う(思春期の力と危機;子どもたちを虜にする刺激;親にもセルフ・レグが必要だ―5つのストレス)
著者等紹介
シャンカー,スチュアート[シャンカー,スチュアート] [Shanker,Dr.Stuart]
ヨーク大学(カナダ)名誉教授。専門は心理学と哲学。セルフ・レグの実践・普及をめざすMEHRITセンターの創設者。ユニセフ「乳幼児期の子どもの発達(ECD)協議会」前委員長。トロント大学にて学士号と修士号を取得。オックスフォード大学で哲学博士号を取得。国際的な実績を積み、カナダ、アメリカ各地のさまざまな政府機関にて乳幼児の発達に関する顧問を務めてきた
小佐田愛子[コサダアイコ]
大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)仏語学科卒業。英語科教諭を経て翻訳者に転身。実用、文芸問わず翻訳を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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