ザ・パニック―1907年金融恐慌の真相

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  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492443613
  • NDC分類 338.19
  • Cコード C3033

内容説明

2007年サブプライム危機に似ているといわれる1907年金融恐慌について、取り付け騒ぎで騒然とするウォール街を救い危機を終結させた男、J.P.モルガンの奮闘ぶりに迫る。

目次

ウォール街の支配者たち
システムへのショック
「静かなる」暴落
やせ細る信用
銅の王者
買い占めと引き締め
ドミノ倒し
資金決済機構
ニッカーボッカー信託会社
不信任投票
古典的取り付け騒ぎ
恐らく必要とされるであろう支援
アメリカ信託会社
取引所の危機
渦中の都市
興奮のるつぼ
現代のメディチ
迅速かつ徹底的な救済
危機脱出
連鎖反応
パーフェクト・ストームという名の金融危機
一〇〇年後の考察 二〇〇七年サブプライム危機

著者等紹介

ブルナー,ロバート・F.[ブルナー,ロバートF.][Bruner,Robert F.]
米バージニア大学ダーデン経営大学院学長。企業金融、M&A、新興国市場投資など幅広い分野で研究論文を発表。1982年より、バージニア大学ダーデン経営大学院教授。イェール大学、ハーバード大学ビジネススクール卒(修士課程および博士課程修了)

カー,ショーン・D.[カー,ショーンD.][Carr,Sean D.]
米バージニア大学ダーデン経営大学院バッテン研究所企業イノベーションプログラム・ディレクター。10年以上の経験を持つジャーナリストで、CNNやABCニュース(ピーター・ジェニングズのWorld News Tonight)でプロデューサーとして活躍した。作家・研究者として、数多くのビジネス関連書に執筆。ノースウエスタン大学卒。コロンビア大学大学院修士課程修了。バージニア大学ダーデン経営大学院修士課程修了

雨宮寛[アメミヤヒロシ]
コーポレートシチズンシップ代表取締役。コロンビア大学ビジネススクール経営学修士およびハーバード大学ケネディ行政大学院行政学修士。クレディ・スイスおよびモルガン・スタンレーにおいて資産運用商品の商品開発を担当。2006年コーポレートシチズンシップを創業。明治大学公共政策大学院兼任講師(CSR・社会起業論)。CFA協会認定証券アナリスト

今井章子[イマイアキコ]
コーポレートシチズンシップ取締役。ハーバード大学ケネディ行政大学院行政学修士。英文出版社にて外交評論誌の編集を担当。2005年ジョンズホプキンス大学ライシャワー東アジア研究所客員研究員。2006年1月東京大学法学政治学研究科客員研究員等を経て、現在、東京財団広報担当ディレクター。昭和女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

4
取り付け騒ぎ。一喜一憂する市場。タイミング、運も不運も紙一重。金融恐慌があった1907年という年が、日本ではあまり意識されないのかもしれない。日露戦争後、日韓併合前という時代であったのが記憶されているぐらいだからだ。サンシャイン運動やプロスペリティ・リーグという互助団体は、経済活性化や雇用機会創出を求めていた(209頁)。現在の日本では、このような動きがない。自己責任とされてしまう。金融システムの危機は、トラブル伝播と、複雑化して情報の非対称性(正確な情報が得られない)が問題(236頁)。信憑性は確実か?2013/04/09

メルセ・ひすい

1
ノーベル経済学賞のポール・クルーグマン 1906年と今回の2007年は非常に類似している。‘06 100年前ビアボルト・モルガンがウォール街を救った。そしてFRBの設立にいたる。2009/11/09

西條風太郎

0
アメリカの1907年金融恐慌の顛末とその分析。この金融恐慌がきっかけとなって中央銀行の必要性が認知され、アメリカに連邦準備制度が出来た。なので1907にはFRBが存在せず、しかも金本位制だったので、いったん信用収縮が起きてマネー不足になると歯止めが利かなくなるリスクがあった。本書では恐慌のきっかけとなる投機家たちの企てから、解決となるJ・P・モルガンの活躍までを活写したあとで、サブプライムローン問題などと比較しつつこの恐慌からの教訓をまとめている。NYCH(ニューヨーク資金決済機構)の話などが面白かった。2012/10/24

Uたロー

0
世界恐慌以前に起こった金融恐慌の歴史を知ることができて大変良かった。結局いつの時代も、経済・金融は膨らんでは弾けるの繰り返しなんだな。人間に欲望がある以上、このサイクルから逃れることは出来ないのだろう。2011/11/23

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