仕事の小さな幸福

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532169268
  • NDC分類 366.29
  • Cコード C0034

出版社内容情報

どんな仕事も地道で過酷で、そしてすこし面白い。角田光代、箭内道彦、満島ひかり……気鋭のインタビュアーが25人から引き出す、「仕事の中の幸せ」とは?

目次

「いちばん正しい答えではなくても、今はそれでやっていく、でいいや」(クリエイティブ・ディレクターの箭内道彦さん)
「あんなにやったのに、と思わない仕事がしたい」(小説家の角田光代さん)
「人がちっちゃく立ち直る姿を描きたくて」(小説家の津村記久子さん)
「他の人が行かない、細い道だから行く」(起業家・デザイナーの山口絵理子さん)
「あんまりきっちりやろうとしたら、小説は一行も書けないんじゃない?」(小説家の池井戸潤さん)
「生きている証を、記録したくて」(写真家の古賀絵里子さん)
「仲間か意義さえよければ、いい仕事になるんですよね」(投資業・NPO法人理事長の慎泰俊さん)
「プロにとって、ポーカーは、ギャンブルではなく純然たる投資なんです」(プロポーカープレイヤーの木原直哉さん)
「長い間、追い求めていたのはこれか、とわかる時が来るんです」(小説家の安部龍太郎さん)
「道は、ひとつではありません」(経済学者の柳川範之さん)〔ほか〕

著者等紹介

木村俊介[キムラシュンスケ]
1977年東京都生まれ。東京大学在学中に立花隆氏のゼミに参加、聞き書きをはじめる。糸井重里事務所を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユーカ

31
インタビューとしてはかなり上質だと思う。著者が意図している「その声の実りが一滴ずつぽたりぽたり落ちてくるような時間ごと」収められている。これは誰もができることではない。残念なのは、18のインタビューのうち7つが小説家で、全体的にもクリエイティブな仕事をしている人の話が多く変な感じで偏っていること。誤植もいくつかあり、読者のターゲティングも曖昧で、一つひとつのインタビューが良質だからこそ非常にもったいない。これらは編集の問題であって、本はいろいろな力が合わさって作られていることを改めて思い知らされた。2016/09/30

純子

20
インタビューしている木村さんの姿は出てこない。けれど、うまくやりとりしながら、仕事へ向かうときの心のさまやその人の日常をうまく引き出しているのだろうなと感じる。角田光代、津村記久子、池井戸潤、安部龍太郎、三上延、伊集院静、中村文則と小説家が多く登場するのが嬉しい。地球生物学者の高井研さん、話が楽しくて会ってみたくなる。他の方々の話も興味深く、様々な分野でその地を踏みしめて働く人のいるおかげで世の中成り立っているのだなと思う。中村文則さん、作風がわたしには苦しい...のに、また読みたくなってしまった。2017/06/11

ちいさな図書館

14
働くことに迷ったらみんなに読んでほしい、力が抜けているのに力をもらえるインタビュー集。第一線を走る方々も言葉には浮ついたところはなく、むしろ慎重だし、自分のことをよく見ている。そして常に緊張感はあるけれどそれはとても良い緊張感で、変な汗をかく緊張とはぜんぜん違うのだ。自分も含め、フリーランスや非正規雇用で働く人たちには特に気づきが多くなる本だと思う。目標に向かう、クリアする、次につなげる…そのことの地道さに、決して諦めるものか、というエネルギーをもらえた。進むしかないから、顔を上げて進みたい。2014/07/03

4
「脅し」ではなく「幸せ」の肉声を伝えたいという、インタビュアーの思いがひしひしと感じられる。一人だけ脅しの権化のような人がいたが、自殺者を増やすだけの正論に文句を言っても仕方がないので、とりあえずスルーします(←できてない)。2017/12/24

のり

4
「あんなにやったのに、と思わないのがいい仕事」締め切りの半月前に原稿を上げるという、角田光代さんのお話が印象的でした。2014/07/21

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