出版社内容情報
独特のユーモアでナンセンス絵本の新境地を開いた長新太。代表的な絵本作品のほか、秘蔵写真やスケッチ帖などもふんだんに紹介!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かさお
32
子供の頃からずっと長さんの絵本に楽しませてもらってる。1番好きなのは「おしゃべりな卵焼き」 若い頃身体が弱く兵役を免れていたが、とうとう戦地に送られる、という時に終戦。青年時代は写実画、漫画、看板描き、風刺画など何でも描いてた。やがて独特の「ナンセンス」絵本作家に。同期の人たちのほとんどが兵役で死亡。生き残った意味を考えた結果、やりたい事をただやろう、そこに意味なんてなくて良い。という事だったんじゃないかな。長さんの絵本を思い浮かべるとき、ひなたの土がちょっと湿ったような匂いがする。あたたかい。2024/01/06
ベル@bell-zou
24
真面目に面白がる。ゆるいけど崩れない。この本を読み感じた長新太さんのイメージ。新聞3紙を購読しつつ、自身も新聞社に勤務していた経験から「新聞というものを鵜呑みにしなくなったのが何よりもためになったように思える」と。ふと新聞社勤めをしていたことのある私の父がやたらとメディアに厳しいのを思い出した。遺作となった原画が出版社に届いたあとに届いた「福音館にはじまり福音館で終わりです。どうぞお元気で」という葉書。誠実な人柄がわかる。今まで長さんの作品になぜ惹かれるのかと思っていたけれど、ちょっとだけ腑に落ちたかも。2019/02/14
bros
18
勝手に『長新太さん祭り』図書館新刊棚。自分の好きな絵本が出てきました!今まで長新太さん絵と文の両方共に手掛けた作品だけにこだわって読んでいたけど、これを読んで長さんの気持ちがわかり、絵をよくみて楽しんでいこうと。こだわらず長さんの絵をさがそうと思い直しました。まだまだ読みたい作品がでてきました。2016/03/06
ヒラP@ehon.gohon
13
この本に紹介されている作品を追いかけて、長新太さんの偉大さと、なんと多くの絵本を自分自身が読んでいたのかを、改めて実感しました。 数多くのナンセンス絵本は、自分自身の中にある感覚を共鳴させて、唸らせるとともに、読み聞かせを通して子どもたちと共有できる不思議な世界を作り出してくれました。 やたらに細かい分析するのではなく、その感性を感じることが何より長さんの世界を理解することではないかと思いました。2018/08/09
ochatomo
9
大判でよい 追悼エッセイも充実 おすすめ 2015刊2019/02/10