ブラック・ノイズ

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  • サイズ B6判/ページ数 361,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622074182
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0073

内容説明

都市貧困層の黒人が生んだラップ・ミュージック。歪んだ音響に切実な叫びを乗せ、自己の存在を世界に刻む。その力学を解き明かすヒップホップ文化研究の最重要書。

目次

第1章 周縁からの声―ラップ・ミュージックと黒人文化生産のいま
第2章 「夜汽車は出発準備完了」―脱産業都市ニューヨークのフロウ、レイヤリング、ラプチャー
第3章 ソウルな音響の力―ラップ・ミュージックにおけるテクノロジー、口承性、黒人文化の実践
第4章 怒れる予言者―ラップ・ミュージックと黒人文化表現
第5章 悪女たち―黒人女性ラッパーとラップの性の政治学

著者等紹介

ローズ,トリーシャ[ローズ,トリーシャ][Rose,Tricia]
ニューヨーク、ハーレムに生まれる。現在、ブラウン大学アフリカ研究学部教授。専攻はアフリカ系アメリカ文化研究。学術書として初めてヒップホップ・カルチャーを取り上げた『ブラック・ノイズ』は、1995年、アメリカ図書賞を受賞し、『ヴィレッジ・ヴォイス』紙の年間最優秀図書25冊にも選ばれた

新田啓子[ニッタケイコ]
東京に生まれる。ウィスコンシン大学マディソン校大学院博士課程修了。東京学芸大学教育学部。一橋大学大学院言語社会研究科を経て、立教大学文学部英米文学専修准教授。専攻はアメリカ文学、文化理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

doji

0
黒人であり、女性であるという著者の出自から立ち現れてくるヒップホップ的な闘争が、決してアカデミックであることを踏み外さない範囲で、エモーショナルに訴えかけてくる。特にレイシャルプロファイリングに関する記述には力が入っているのを感じるし、批評本でありながら、この本そのものがヒップホップを体現しているようだ。2016/08/12

マッキー

0
ラップミュージックをたとえばポストフォーディズムにともなう公権力による都市政策から、レイシズムにもとづく警察の暴力から、西洋音楽とは異なる「円環」と「断絶」をキーワードにした楽曲の構造から、あるいは女性ラッパーによる新しいフェミニズム概念から多面的に分析したもの。20年前に書かれたとは思えないほど現代のヒップホップ論に大きな影響を与えている内容で、カルスタ方面からヒップホップを読み解くならたぶん必読。2010/07/20

halfpint

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原書は24年前(1994)で、取り上げられてる曲は30年ぐらい前のが主なので、わたしらには懐かしゅうて読んでてココチエエけど。2018/11/04

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