内容説明
福祉国家のタイプを異にする国々のシングルマザー政策をジェンダー視点から比較調査することで浮かび上がる課題。本書では、日本・アメリカ・デンマーク・韓国４カ国のシングルマザーへインタビュー調査を行い、その国際比較からジェンダー的特徴と課題を明らかにすることを目的としている。増加する母子世帯の現状は、また効果的な支援とはどのようなものか。そして、そこから導き出される日本の政策への提言を行う。
目次
第１部 各国のシングルマザー政策（デンマークのシングルマザー政策；アメリカのシングルマザー政策；韓国のシングルマザー政策 ほか）
第２部 各国の調査報告（デンマークの調査報告；アメリカの調査報告；韓国の調査報告 ほか）
第３部 日本の福祉国家の行方（日本の福祉国家の特徴と課題―４カ国調査の比較から；日本の政策への提言）
著者等紹介
杉本貴代栄［スギモトキヨエ］
金城学院大学現代文化学部福祉社会学科教授（専門分野：社会福祉学、ジェンダー論）
森田明美［モリタアケミ］
東洋大学社会学部社会福祉学科教授（専門分野：児童福祉論）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ゆう。
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シングルマザーの調査・比較研究を通じて、日本の福祉国家のあり方を考察した内容です。日本においては、シングルマザーを選択することは社会的に大きな不利を伴います。養育費支払いが滞っていたり、必要な社会政策が整っていなかったり、貧困な状態に置かれるのもシングルマザーの場合高まります。各国の現状と日本の現状を比較し、自己責任社会の日本に何が足りないのか、今日的な視点で分析する必要性を感じました。2018/06/05
