内容説明
本書は、多くのヨーロッパ政治のテキストで見過ごされがちな北欧・ベネルクス・中欧・南欧の中小諸国に光をあて、各国の政治の仕組み、歴史や現在直面している課題を、第一線の研究者がわかりやすく解説する。それぞれの特徴や魅力を理解しながら、多様なヨーロッパの知られざる一面を学べる、これまでにない新たなテキスト。国際政治学・比較政治学研究者必携の書である。
目次
西欧諸国の政治―EUの深化・拡大と西欧諸国
第1部 北欧(デンマーク―ヨーロッパ化とグローバル化の中で苦悩する小国;ノルウェー―内外の変容の中での独自路線の模索;スウェーデン―「国民の家」から多層的な福祉国家へ;フィンランド―歴史から見たフィンランド政治と対ロシア政策のゆくえ)
第2部 ベネルクス(オランダ―スモール・オープン・エコノミーの適応戦略;ベルギー―コンセンサス・デモクラシーの成立と変容)
第3部 中欧(オーストリア―協調民主主義体制の発展と変容;スイス―分散と集中、多様性の中の民主主義)
第4部 南欧(イタリア―政党支配体制から左右対決型政治へ;スペイン―自治州国家と重層的アイデンティティ;ポルトガル―「収斂」による民主化とデモクラシーの現代的変容)
ヨーロッパ「小国」研究と比較政治学
著者等紹介
津田由美子[ツダユミコ]
1959年滋賀県生まれ。1994年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、獨協大学法学部教授
吉武信彦[ヨシタケノブヒコ]
1960年山口県生まれ。1991年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。2006年法学博士(慶應義塾大学)。現在、高崎経済大学地域政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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