目次
第1部 法思想・法哲学の歴史(近代以前の法思想・法哲学;近代以降の法思想・法哲学;日本の法思想・法哲学)
第2部 現代の法哲学・法理論(法概念論:法とは何か;法と道徳・倫理;正義の探求 ほか)
第3部 現代の諸問題(国内社会の問題;国際社会の問題;生命倫理などの問題)
著者等紹介
深田三徳[フカダミツノリ]
同志社大学名誉教授
濱真一郎[ハマシンイチロウ]
同志社大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Moloko
1
本のページの割にサイズがまあまあ大きいので完読するのに多少の労力がかかった。古典的な学者の説明は半分にして、 法とは何かや法と道徳・正義の関係や法的思考についてや法と現代の問題等の数々のテーマを揃えていて、法哲学や法思想が扱う内容や独自の思考法が分かった。実定法(特に憲法学)をやってから読むと興味をそそられるし、政治思想を読む人でもルソーやモンテスキューの言う法とは何かと思う人も試しに読むのもいいかもしれない。2017/01/26
samurai
0
ルーマン 部分社会から社会システムが構成されてる。 法システムが他の自律性を無視する。 ノージック 自分の体で稼いだ利益は自分のもの。 2022/04/15
たろーたん
0
覚書。法哲学の中核にはあるの「法とは何か」「法の目指す理念ないし正義とは何か」「法的思考や司法的裁定の特質は何であるか」の三つである。割と面白いと思ったネタは、「善きサマリア人の法」(ドイツ、フランス、イタリア、スペイン等の大陸法系は救助義務がある)(ジェノヴェーゼ事件の後、アメリカの四つの州でも救助しないと罰則の法が出来た)。それと、「正義問題への消極的アプローチ」、ポパー「悲痛を最小化せよ」、ハイエク「不正義を絶えず排除することによってしか、真理や正義には近づけない」。2020/11/05
かぺら
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法学の根底に存在している思想を様々なアプローチから説明してくれる良書。法哲学の歴史としてアリストテレスからカントやヘーゲルあたりまでの思想の概説があり、司法的裁定の話や政治哲学的話題や法体系の構造の話や生命倫理などの多岐にわたる話題について法を基軸にした主張や反論で解説をしてくれる。読むのに時間がかかったが良い教養になったのではないかと感じた。2018/10/01