出版社内容情報
宮本 常一[ミヤモト ツネイチ]
著・文・その他
田村 善次郎[タムラ ゼンジロウ]
編集
目次
第1部 渋沢敬三 民族学の組織者(渋沢敬三の世界;渋沢敬三の生涯;渋沢敬三の著作解題;回想談による少年時代;渋沢敬三が育てた人材;渋沢敬三が残した文化的遺産;渋沢学の特質と現代的意義;渋沢敬三と柳田國男;財界人渋沢と学者渋沢)
第2部 師を語る(渋沢敬三先生をしのぶ;偉大な後衛―渋沢敬三先生をしのぶ;渋沢先生との出あい;渋沢敬三先生と地方史研究;渋沢敬三先生と旅;渋沢敬三先生;渋沢敬三先生を偲ぶ;渋沢先生と九学連合の調査;渋沢先生と私の上京;渋沢先生の御偉業;渋沢先生と民具;写真集『日本の民具』刊行案内;渋沢先生の学問―記帳な遺産「日本常民生活絵引」の刊行;常民文化研究のオルガナイザー・渋沢敬三;アチックミューゼアムの歩み;渋沢敬三―下積みへの温かい目;渋沢先生のパージ・ニコボツ時代;『魚名集覧』のことから;ナポレオン三世のブドウ酒;離党振興の先達―渋沢敬三先生)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
6
公職追放中の渋沢と二人、兵庫の篤農家を訪ねるシーンがとてもいい。曼珠沙華咲く土手、腰かけておにぎり食べて一眠り、さながら「ピクニック」。ああこれは「Banana Fish」のアッシュとエイジ。敗戦前後の日銀総裁、大蔵大臣として死線をくぐった渋沢に訪れた穏やかな日々は、最期にアッシュが図書館で夢見たことのようだ…。それにしても、渋沢のノブレスオブリージュには凄味があるなぁ。資産を受け継いだ人はこうあって欲しい、という姿を、遥か越えてる。宮本の愛情に溢れた一冊だった。2012/11/18
tkm66
0
偉人による偉人の伝記2009/01/12