出版社内容情報
江戸幕府のもとで神社や神道、宮中祭祀がどのように存在していたのか、実態を明らかにする。さらに明治期以降、強大化した神社と、戦後に改まった現在につながる神社の存在を、客観的に捉え直す。
内容説明
全国各地にどのような神社があるのか、思い浮かべてみましょう。現在の多くの神社は、成り立ちや、誰によって維持管理されてきたのかはさまざまですが、明治維新の前と後で大きな変化がみられます。ここでは、江戸幕府のもとで、神社や神道、宮中祭祀がどのように存在していたのか、その実態を明らかにします。そのことで、明治期以降の神社と、戦後に改まり現在につながる神社の存在を、客観的に捉え直します。
目次
現在と古代・中世の神社
1 江戸時代の神社(江戸時代の宗教;国家祭祀 ほか)
2 江戸幕府の神社統制(「諸社禰宜神主法度」と神社伝奏;吉田家による組織化 ほか)
3 吉田家と白川家の神社支配(吉田と白川の家職争論;八神殿の併存 ほか)
4 明治から現代にいたる神社(明治維新と神社制度;神仏分離令 ほか)
著者等紹介
高埜利彦[タカノトシヒコ]
1947年生まれ。東京大学文学部卒業。専攻、日本近世史。現在、学習院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はら坊
3
近世の神社について、朝廷による祭祀、地域の神社の諸相、江戸幕府や吉田家による神社統制などを概観したもの。 特に、神社と近世村落との関係がコンパクトに整理されている点は大いに評価できる。 また、事例を説明する際に、 ・太閤検地や兵農分離により、在地の支配者的存在がいなくなる →神社は新たな保護者を求める →村落によって支えられるようになる など、歴史の大きな流れの中に位置付けて話を展開しているため、とても勉強になる。 近世史のみならず、民俗学に興味がある人にも手に取ってほしい良書だ。2020/04/23
takao
2
ふむ2022/03/25
のの
1
江戸時代って寺で管理と言う話は知っていたけれど、神社はそういえば意識してなかったなと。どう管理したのか、簡潔に書かれていて、かなり整理&削ぎ落としたんだろうなと思った。吉田家(と白川家)は知らなかった!2020/06/29