内容説明
祭りと一口にいっても、そのあり方は地域・時代によってさまざまである。人々をひきつける祭りの魅力とはいったい何なのか。その深層に鋭く迫り、表面上の華やかさに対して、底流に見られる普遍性を明らかにする。
目次
祭りの快楽(芸能の継承と創造―沖縄の盆行事から;演者の快楽と戸惑い―空也念仏踊りの事例から;民俗芸能の公開と保護)
1 華麗なる祭り(祭りを見る目と民俗学;村の祭りの持続と変化;祭りの広がり;「おまつり」の現在)
2 祭りに集う(祭りの担い手たち;祭りを支える;祭りの変貌)
3 祭りと表象(鎮魂の呪術とその展開―ヲコと熱狂;演じる人びと―農村歌舞伎の世界;神仏・精霊との対話と呪術―高知県物部の民俗といざなぎ流;職能者の祭儀と呪術―奄美、沖縄の木霊・船霊をめぐる祭祀と呪法)
著者等紹介
古家信平[フルイエシンペイ]
1952年、熊本県に生まれる。1980年、筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科教授
俵木悟[ヒョウキサトル]
1972年、千葉県に生まれる。1999年、千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。現在、東京文化財研究所無形文化遺産部主任研究員
菊池健策[キクチケンサク]
1953年、福島県に生まれる。1982年、筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。現在、文化庁文化財部伝統文化課主任文化財調査官
松尾恒一[マツオコウイチ]
1960年、東京都に生まれる。1995年、國學院大學大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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