内容説明
服装・髪型・装身具・被りもの・はき物・流行・お洒落…。縄文時代から現代まで、あらゆる人々の服装や流行などの変遷を最新の研究成果でたどる。歴史に果たした衣服の役割と、その中で生きた人たちの心の表現にもふれた、魅力的で新しい衣服史。
目次
人はなぜ衣服を着るのか
1 縄文・弥生の衣服―衣文化の誕生
2 古墳から飛鳥の衣服―胡服の時代
3 奈良・平安初期の衣服―唐風化と衣服制度の確立
4 平安時代の衣服―国風化への道
5 鎌倉・室町時代の衣服―武家の服装の成立と庶民の衣服
6 織豊から江戸時代の衣服―武家服制の完成と庶民服飾の充実
7 近代の衣服―洋風化の時代
8 現代の衣服―洋服の時代
著者等紹介
増田美子[マスダヨシコ]
1944年広島県に生まれる。1968年お茶の水女子大学大学院家政学研究科被服学専攻修士課程修了。現在、学習院女子大学国際文化交流学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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葉つき みかん
4
最新の研究成果に基づいた日本人の衣服変化に関しての歴史を密度濃く叙述した労作です。どのような考え方に影響をうけてその時代の衣服は成立したかがわかりやすく書かれていました。2015/11/26
及川まゆみ
2
細かく載っていることは載っているのだれど、なにしろ写真、絵、図が少ないのでわかりにくいところも多く……もったいない。2012/10/19
kawasaki
1
貴族から庶民まで、正装から普段着まで。衣服に関する幅広い領域をとてもよくまとまめておられる通史。他の方も述べているが、視覚的な史料が少ないのがもったいない。淡々とした叙述ではあるけれども、公家の衣服の序列に対する武家の装束の登場、武士の装いに対する町人たちの美意識の登場など、衣服という形に表現される時代ごとの人々の躍動感に思いを馳せる。2014/01/11
おっとちゃん
1
時代ごとの変化をもう少し明快に図示して欲しかった 皮ベルトとバックルが胡服か唐風なのか不明2010/03/12