内容説明
本書は、地域行政のあり方を自治と分権の視点から解説する。また、分権改革から20年近くを経た現在の地域行政の全体像と取り組むべき課題を明らかにする。「地域行政」と題したのは、中央政府の行政に対して、地域には重層的なガバメントが存在し、厳然とした政治的空間の中心には住民がつくる自治体政府があると考えるからである。研究者のみならず自治体職員・市民のみなさんにも読んでいただけるように配慮した。
目次
地域行政の意義と都道府県・市町村
自治の原点としての町村
自治体行政の統制と自治
自治体の再編成と広域行政
協働政策と地域行政
コミュニティと自治
大都市における自治の論点と制度対応
政策法務と地方分権
自治体政策の多様性とその展開
地域行政を支える自治体広報・広聴
自治体と危機管理
自治体議会の制度と改革課題
住民参加と住民投票
著者等紹介
今川晃[イマガワアキラ]
同志社大学政策学部教授(2016年逝去)。成蹊大学大学院法学政治学研究科博士後期課程修了。1954年愛知県生まれ。日本行政学会理事、日本地方自治学会理事、日本協働政策学会理事、日本オンブズマン学会理事、などを歴任。主要研究分野、行政学、地方自治論
牛山久仁彦[ウシヤマクニヒコ]
明治大学政治経済学部教授。明治大学政治経済学研究科博士後期課程単位取得退学。1961年長野県諏訪市生まれ。日本政治学会理事、日本行政学会理事、日本地方自治学会理事、日本協働政策学会理事、日本オンブズマン学会理事、神奈川県総合計画審議会副会長、相模原市市民協働推進委員会委員長、中野区公益活動推進委員会会長、大田区市民協働推進委員会副会長、岡崎市市民協働推進委員会委員長、茨城県境町戦略会議委員長などを務める。主要研究分野、行政学、地方自治論、地域政治論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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