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マンガで学ぶ動物倫理―わたしたちは動物とどうつきあえばよいのか

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  • サイズ A5判/ページ数 151p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784759818130
  • NDC分類 480.4
  • Cコード C0012

出版社内容情報

ペット、肉食、動物実験、外来種、動物園、イルカ・クジラなどの難問に「生き物探偵」が挑む!

ペットの殺処分,肉食,動物実験,外来種,野生動物の保護と駆除,動物園,イルカ・クジラ問題など……,人と動物の間には考えるべき重要な問題がたくさんあります.人間の命を奪うことは許されないが,動物は必ずしもそうでもない.同じ動物でも,ペットは愛され,外来生物は駆除される.なぜこのように扱いが違うのでしょう.その違いに根拠はあるのでしょうか.動物倫理とは,人間は動物とどう接するべきか,人と動物のあるべき関係とはどんなものか,ということを考える考える分野です.高校生2人組が結成した「生き物探偵」が人と動物をめぐるさまざまな「事件」に出会うマンガを通してみなさんも一緒に考えてみましょう.

1.ペットのしつけ――動物に言うことを聞かせるのは人間のエゴか?
2.殺処分と去勢――なぜ伴侶動物の殺処分がなくならないのか?
3.化粧品の動物実験――人間の嗜好品のために動物の命を奪ってもよいか?
4.肉食と集約的畜産業――犬や猫と、豚や鶏は違うのか?
5.動物園――動物には自由に行動する権利がないのか?
6.外来生物――外来生物は「愛護」されなくてよいか?
7.医療のための動物実験――実験動物のマウスには生きる権利はないのか?
8.野生動物による被害――野生動物の保護と駆除は矛盾しないか?
9.イルカ・クジラ漁問題――クジラやイルカをどのように扱うべきか?
10.人間と動物の権利――人間と動物への態度に筋を通すことはできるか?

内容説明

ペット、肉食、動物実験、イルカ・クジラ、外来種…みんなが納得できる解決策はあるか?「生き物探偵」難問に挑む!

目次

1章 ペットのしつけ「生き物探偵の初事件」―動物に言うことを聞かせるのは人間のエゴか?
2章 殺処分と去勢「かわいそうなピータ」―なぜ伴侶動物の殺処分がなくならないのか?
3章 化粧品の動物実験「沢田さんからの依頼」―人間の嗜好品のために動物の命を奪ってもよいか?
4章 肉食と集約的畜産業「大好物のトンカツ」―犬や猫と、豚や鶏は違うのか?
5章 動物園「ペンギンの逃亡」―動物には自由に行動する権利がないのか?
6章 外来生物「ヌートリアとネコ」―外来生物は「愛護」されなくてよいか?
7章 医療のための動物実験「熱烈なお見舞い」―実験動物のマウスには生きる権利はないのか?
8章 野生動物による被害「シカにサルにイノシシも!」―野生動物の保護と駆除は矛盾しないか?
9章 イルカ・クジラ漁問題「渦中のイルカショー」―クジラやイルカをどのように扱うべきか?
10章 人間と動物の権利「生き物探偵『解決編』」―人間と動物への態度に筋を通すことはできるか?

著者等紹介

伊勢田哲治[イセダテツジ]
1968年福岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科単位取得退学。メリーランド大学大学院修了。Ph.D(哲学博士)。名古屋大学大学院准教授などを経て、京都大学大学院文学研究科准教授。専門は、科学哲学、倫理学

なつたか[ナツタカ]
関西を中心に、実用書やパンフレットのマンガを描いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネジ

25
★★★★☆ ペットと実験動物の扱いはなぜ違うのか、など素朴かつ根源的な問いに対し、現在までに至る議論の流れが書かれている。未だ結論が出てない問題であるが、全てを統一的に論ずる日は来るのだろうか。 ①人間が特別扱いされる理由を考えた際、それにあてはまらない人がいると思いつくことができる(限界事例)。これは動物の権利運動を支える強力な議論である。 ②日本の動物に対する政策は倫理的に一貫性がない ③動物も苦痛、幸福を感じるであろう事が最近の研究で明らかになっている。その場合、動物利用はどこまで許されるだろうか。2023/10/29

柳田

14
どれくらい売れているのだろうか。動物倫理で議論されるテーマをひととおり。文献リストも充実。ただ田上先生の『はじめて学ぶ倫理学』のときも思ったがこういう応用倫理の議論ってどういう意味において倫理学なのだろうか。倫理学の定義がよくわからない。ただあるテーマについて論じている、みたいな。まあ入門書では哲学的な議論をする必要はないのだろうが、どのあたりからそれが必要になってくるのだろう。2018/08/19

こぺたろう

11
ここ1ヶ月ほど、毎晩法律と格闘していて、読書が全くできませんでしたが、ようやく落ち着きました。仕事柄、動物倫理について議論することがよくあるので、店頭で見かけた本書を購入。全編を通して、まあ、そうだよなあ、という感想です。ただ、入門編といった内容であり、この本で論じられていない観点も多い。結局のところ、人それぞれが、個人の持つ理想と現実のギャップに折り合いをつけながら暮らしている以上、共通の解は存在しないけど、生活の中でベターと思える選択をしていくということかな、と思いました。2020/12/26

チネモリ

10
 本書のテーマは「人間と動物との関係性」である。伴侶動物や動物実験など動物倫理が問題とするポイントがマンガと解説という構成でコンパクトにまとめられていた。ブックガイドや参考となる映画・小説などの紹介もあり今後更に学習を深める上での資料としても本書は有効だと思う。「動物との関係性」について考えることは同時に人間の権利や尊厳について考え直すことでもある。犬猫や牛豚など動物を単に「癒し」や「食用」と捉えるだけでなく「我々と関わる対象」として冷静に捉え直すのに最適な本である。2018/02/25

Lily603

6
「なぜ人間は動物を殺して良いのか?人権の根拠は?動物権はないのか?」という極めて重い問いを扱うマンガ。「人権・民主主義は大事だ」という前に、本当は上記の問いに答えなければいけないことを痛感。2015/12/20

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