感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aika
8
哲学者鶴見俊輔氏の「ひとびとの哲学」に以前から興味を持っていました。なので鶴見氏の部分と興味のある所だけを拾い読み。『哲学者の哲学に新しい時代の創造はもはや期待できない。新しい哲学のねらいが日常性を生きる人々の幸福の追求にあるのなら、哲学の担い手は思索を専門としない普通のひとびとである。』名もなき民衆ひとりひとりが確固たる哲学を日々の生活の中で、自身のうちに築くべきだという意見に心打たれました。他にも、俵万智さんが『歌よみに与ふる書』について子規が述べた言葉よりも心の重要性についてのお話が面白かったです。2014/10/26