青弓社ライブラリー<br> ディズニーランドの社会学―脱ディズニー化するTDR

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青弓社ライブラリー
ディズニーランドの社会学―脱ディズニー化するTDR

  • 新井 克弥【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787234056
  • NDC分類 689.21
  • Cコード C0336

出版社内容情報

テーマパークを乱立させてディズニー化する現代日本社会と、それに反して脱ディズニー化する東京ディズニーランド――創始者の思想が希薄化し、ジャパン・オリジナルへと変貌している――を現代社会論・メディア論の視点から解析する刺激的な成果。

はじめに



第1章 様相を変貌させる東京ディズニーリゾート

 1 「ディズニー学」の基礎知識

 2 パーク内はコスプレ会場と化した?

 3 ファミリー・エンターテインメントからの逸脱

 4 TDR=送り手側も異様?

 5 ウォルトの存在が薄れるほどゲストの数は増える?



第2章 ディズニーランドと日本人――ディズニーというゆりかごのなかで

 1 ディズニーと日本人の関係史

 2 日本アニメの苗床になったディズニー

 3 プロレスとディズニーが高度経済成長とテレビ普及に貢献

 4 ディズニーになじんでいた戦後世代

 5 日本人へのディズニー再教育



第3章 テーマパークの本質:1――情報圧によるめまい

 1 テーマパークとは何か

 2 テーマ性の入れ子構造

 3 TDSでのテーマの重層構造



第4章 テーマパークの本質:2――ハイパーリアリティー

 1 ハイパーリアリティーとは何か

 2 テーマランドはコピーのコピー

 3 ジャパン・オリジナル、ダッフィーの誕生

 4 ダッフィー的システムの方法論化



第5章 テーマ性の崩壊

 1 崩壊を象徴するパレード

 2 マクロと中規模(=ミドル)のテーマ性

 3 ミクロなテーマ性

 4 テーマ性崩壊をさらに進める「ハピネス・イズ・ヒア」

 5 テーマなきテーマパークの出現



第6章 ジャパン・オリジナル化するTDR

 1 グレムリン化するゲスト、ドン・キホーテ化するTDL

 2 消費文化の伝統文化への昇華をもくろんだウォルト

 3 アキバ化するTDL



第7章 ディズニー化する社会、脱ディズニー化するTDR、そして……

 1 ファストフードとファミレスを経験した一九七〇年代

 2 ディズニー化とは何か

 3 社会がディズニー化していく

 4 脱ディズニー化する未来



第8章 TDRは聖地になりうるか?

 1 評価が分かれる『アナ雪』

 2 微分的文化と文化相対主義

 3 二つの聖地



付録 ディズニーを学ぶ人のために

 1 ウォルトを知る

 2 ウォルト没後のディズニーの状況を知る

 3 東京ディズニーリゾートを知る

 4 専門的な視点からディズニーを考える



参考文献



おわりに

新井 克弥[アライ カツヤ]
1960年、静岡県生まれ。関東学院大学文学部教授。専攻はメディア論。単著『劇場型社会の構造――「お祭り党」という視点』(青弓社)、『バックパッカーズ・タウン カオサン探検』(双葉社)、共著『若者論を読む』(世界思想社)、『情報化の中の〈私〉』(福村出版)、『情報化と社会心理』(中央大学出版部)など。

内容説明

日本の現代社会全体をテーマパーク化させた「夢と魔法の王国」東京ディズニーランドは、同時に、この国の歌舞伎などの伝統文化に吸収されていくという不思議なプロセスにも巻き込まれている。その過程を、ディズニーランドと日本文化に関わる歴史的な文脈をたどって確認し、構造を分析して、現代社会の発展とディズニーランドの変容との関連性・相同性についてディズニー化/脱ディズニー化の視点から実像を描き出す。そこから導き出されるのは、創始者のウォルト・ディズニーが掲げたウォルト主義が東京ディズニーランドから希薄化していき、ジャパン・オリジナルのディズニーランドが創造されていく現実である。ディズニーランドを媒介にして、日本の現代社会の変容過程を解析する現代社会論・メディア論の刺激的な一冊。

目次

第1章 様相を変貌させる東京ディズニーリゾート
第2章 ディズニーランドと日本人―ディズニーというゆりかごのなかで
第3章 テーマパークの本質:1―情報圧によるめまい
第4章 テーマパークの本質:2―ハイパーリアリティー
第5章 テーマ性の崩壊
第6章 ジャパン・オリジナル化するTDR
第7章 ディズニー化する社会、脱ディズニー化するTDR、そして…
第8章 TDRは聖地になりうるか?
付録 ディズニーを学ぶ人のために

著者等紹介

新井克弥[アライカツヤ]
1960年、静岡県生まれ。関東学院大学文学部教授。専攻はメディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

21
舞浜に所在するテーマパークの変容を社会学っぽく分析。著者はパークでの勤務経験のある社会学者。2016年刊。統一されたテーマ性からキャラクター重視へのコンセプトの転換、グッズやショーなどお目当ての部分だけのために来園するコアな客層(本書では「Dヲタ」と呼ばれる)の増加といった、園内で見られるいくつかの変化を日本社会と絡めて論じている。取り上げられているトピックにあまり新鮮さを感じられず、一方で、年間来園者数の増加や顧客満足度の低下、従業員の質など個人的に気になるところは触れられていない。少々物足りないかな。2018/08/29

なおきち

6
ウォルト・ディズニーが描く理想の世界を追求し、全てが思いどおりに徹底的に管理され誕生したディズニーランド。1983年に日本へと海を渡ったディズニーランドは一つのテーマもとに施設や景観などが総合的に演出された観光施設「テーマパーク」という概念を日本にもたらした。しかし、ウォルトの死後半世紀以上が経過した今日、日本人がディズニーに抱くイメージや求める要素は細分化し、必ずしもウォルトの思想を必要としなくなった。TDRはテーマ性を弱めることで独自の変容と発展を続ける。ディズニーを通して文化の変遷を見るのも面白い2019/03/11

midorino

5
先日、子どもを連れてランドに行った時に配偶者がしきりに昔と違う気がすると言っていた違和感の正体はこれだったか、と納得しながら読んだ。最初は「昔は良かった」という話で終わってしまうのかと心配したがそれだけではなくてよかった。親になった自分としては大人も子どもも一緒に楽しむというウォルトの理念をTDRにはずっと目指してほしいとも思う。どんな形であれ、夢と魔法の世界を提供し続けてほしいし、楽しむ側も羽目を外しすぎないようにしたいものだ。この本は日本の話がメインだが、本国や他の国の現状ももっと見てみたかった。2017/06/27

uchi

2
作者はカリフォルニアのディズニーランドこそウォルトが描いた夢と魔法の王国とし、TDRがそこからかけ離れ、寿司から派生したカリフォルニア巻きのごとく定義しているが、本当にそうだろうか。私はウォルトの原点はフロリダのディズニーワールドと思っています。ちなみにフロリダのディズニーワールドには、ゴルフコースもあり、深夜2時まで遊べるディスコもあります。つまりはギャンブル以外全部ある。なのに、TDSでお酒が飲めるにはけしからんとは。。。 究極的には楽しければなんでもよいわけであるが。。2018/06/02

Juan

0
この本は、第一印象と読了後の印象がだいぶ異なる。というのも、愛ある?「Dヲタ」disに溢れた内容で、最終章のオチもこれ以上ない位の“煽り”で締められているからである(内容はここでは伏せておく)。 そういったdisり方は、著者の個人的なパークの現状への不満とも捉えられかねない。しかし、近年の「Dハロ」等を取り巻く現状や、それらを避ける古参の「ウォルト主義」系のヲタが増えていることを考えると、読者はより身近な問題として向き合うことが出来るだろう。 2017/11/18

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