内容説明
聖書が聖典化される過程で、傍流・異端とされた文書群―外典偽典文書。外典とはギリシア語で「アポクリファ」といい、「隠されたもの」を意味するという。ではそこにはいったい何が隠されているのだろうか?ユダヤ・キリスト教研究の第一人者が、120点余りの図像資料を読み解き、もう一つの聖書の見方に迫る、野心的絵解きレクチャー。
目次
第1講 聖書の外典や偽典を学ぶ大切さ
第2講 トビト記とユディト記―烈女と敵将の首
第3講 ギリシア語訳エステル記―民族絶滅の危機と復讐
第4講 マカバイ記一とマカバイ記二―ねじ伏せられた一神教の神
第5講 ダニエル書補遺―燃え盛る炉の中の若者たち
第6講 マカバイ記三とマカバイ記四―犬死にとしての殉教のはじまり
著者等紹介
秦剛平[ハタゴウヘイ]
1942年生まれ。多摩美術大学教授。同大学新図書館館長。ヘレニズム・ユダヤ教を中心に初期キリスト教などの研究に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。