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カーター、パレスチナを語る―アパルトヘイトではなく平和を

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794967176
  • NDC分類 319.28
  • Cコード C0022

内容説明

中東へ自ら赴き、現地の指導者たちと議論を交わしてきた、元アメリカ大統領からの提言。イスラエルの政策の是非について沈黙が支配するアメリカにあって、元アメリカ大統領がイスラエルの占領政策を正面から批判したということで物議を醸し、全米でたちまちベストセラーとなったPalestine peace not apartheidの邦訳版である。

目次

和平への展望
イスラエル初訪問―一九七三年
わたしの大統領時代―一九七七‐八一年
キー・プレイヤーズ
近隣諸国
レーガンの時代―一九八一‐八九年
パレスチナ人を訪ねて
ジョージ・H.W.ブッシュの時代
オスロ合意
パレスチナの選挙―一九九六年
ビル・クリントンの和平努力
ジョージ・W・ブッシュの時代
ジュネーヴ提案
パレスチナの選挙―二〇〇五年
パレスチナとイスラエルの選挙―二〇〇六年
牢獄さながらの「壁」
まとめ

著者等紹介

カーター,ジミー[カーター,ジミー][Carter,Jimmy]
1924年、ジョージア州生まれ。第39代アメリカ合衆国大統領。「人権外交」をモットーとし、大統領職を退いた後も国際紛争の平和的解決に努め、その手腕を評価される。2002年にノーベル平和賞を受賞

北丸雄二[キタマルユウジ]
北海道生まれ。ジャーナリスト。毎日新聞記者、中日新聞ニューヨーク支局長を経て独立。現在はニューヨークで国際政治分析、社会時評、翻訳など著述活動を続ける

中野真紀子[ナカノマキコ]
翻訳家。ニューヨーク発の独立放送番組「デモクラシー・ナウ!」を日本語で紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

22
アメリカの政治家が語るパレスチナ問題。立場やしがらみもあるだろうに中立公正な視点からの問題提起に氏の誠実性と人柄が伺える。アメリカ国内ではやっぱりイスラエルを批判することはタブーなんですね。彼の国の悲願とそれを成就させるための活動。そして票集めのためにそこに乗っかる政治家たち。利害関係は複雑に絡み合い、確かに存在するシンプルな問題点はなかなか見えてこない。2018/01/07

g_eiru

1
アメリカ元大統領がイスラエル-パレスチナ問題について語る本。アメリカの政治家はユダヤ系のロビー活動による圧力があるので、基本的にイスラエルの政策を批判する事は無い。カーターはその影響を受けずに政治を行えたので、この問題に深く関わることが出来た。 パレスチナ地区ではイスラエル側が隔離壁やユダヤ人専用の道路等を建造し、パレスチナ人の生活は分断されている。法律もガバガバで、カーターは現代のアパルトヘイトとまで言っている ただかなりパレスチナ側に寄った意見の可能性もあるので、逆目線からの意見も調べようと思う。2019/10/28

偽教授

1
公正な仲介者の立場から記されたパレスチナ紛争についての概説書。公正な立場から書かれているので、必然的にイスラエルは容赦なく弾劾されている。2014/02/12

にくたろう

1
米で大変話題の本著。本筋からはやや逸れるが、注目に値するのは米のパレスチナ政策を批判している一方で、その絶大な影響力を認めつつユダヤ・ロビー自体は肯定しているところだと思う。ユダヤ・ロビーは批判を受けることが多いがカーターは肯定をしている。彼らは合法的に正当な手段で主張をしている。結局のところ問題なのは票欲しさに政策を歪める政治家なのだと。米国内ではイスラエル批判自体がタブーで国外ではユダヤ・ロビーが悪者になる。カーターは手厳しいイスラエル批判も加えているが、ここを見誤らないところに公平さと誠実さが伺える2012/01/13

ユウタ

0
アメリカの政治家の書いた本だからと身構えて読書。それでも、公正な仲介者たろうとして、何十年もこの問題に関ってきたカーターさんの思いがひしひしと伝わってきます。彼はこの本を出版したことで相当叩かれたそうですが、アメリカ社会にとって、イスラエルとパレスチナの問題が、いまだにある種のタブーであることを思い知らされるエピソードでした。(巻末にDemocracy Now!に出演した時のエイミー・グッドマン氏によるインタヴューあり)2009/01/29

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