内容説明
利用できる社会的ネットワークの質と量、すなわちソーシャルキャピタルと、新たな展開が期待される生涯学習との関係を追求することは、グローバル化と知価社会の下での今後の社会づくりに重要な意味を持つ。詳細な実地調査の分析・考察により、ソーシャルキャピタルの拡大が生涯学習を、そして生涯学習が人々の社会参加を促すことを実証した本書は、今日の社会政策と市民活動の双方に大きな示唆をもたらす労作である。
目次
第1章 社会的つながりと生涯学習(社会的分脈からみた成人学習;ソーシャルキャピタルの理論 ほか)
第2章 成人の生活にみるネットワーク、学校教育と学習―インタビューの結果と解釈(北アイルランドの教育と成人学習;初期教育と継続教育:対象グループの視点より ほか)
第3章 社会的つながりと成人学習:その証拠となる事実の概観(ソーシャルキャピタルと生涯学習:ポジティブなサイクルか?;北アイルランド生活時間調査の結果 ほか)
第4章 関係性を再考する(文脈の重要性;ソーシャルキャピタルが学習に影響する ほか)
第5章 お次は何?(よちよち歩き?;政策と実践への示唆 ほか)