万葉新書
ウェイヴァリー―あるいは60年前の物語〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 365p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784860500580
  • NDC分類 933
  • Cコード C1297

内容説明

イングランドの名門出身のエドワード・ウェイヴァリー。広く世間を知るために、スコットランドのダンディーに駐屯中の竜騎兵師団に入隊、大尉として任官する。やがて休暇を取り、伯父の盟友ブラドワーディン男爵が住むタリー・ヴィオランを訪問。男爵の令嬢ローズは彼に好意を抱くが、それには応えず、心の赴くままさらに奥地のハイランドへと旅を続ける…ロマンチックな風物に憧れ、夢見る青年の波乱に満ちた冒険が始る。英文学の巨人が描いた歴史小説の金字塔。完全新訳、決定版。

著者等紹介

スコット,ウォルター[スコット,ウォルター][Scott,Walter]
1771~1832。1771年、エディンバラで生まれる。大学で法律を学び、法廷弁護士の資格取得後、バラッド研究家として名を挙げる。その後、小説に転向、第一作が『ウェイヴァリー』(1814年)で、世界的に評価の高い名作とされた。1832年、トゥイード川に面するアボッツフォードの邸宅で61年の生涯を閉じる

佐藤猛郎[サトウタケロウ]
1931年、東京に生まれる。東京教育大学(現筑波大学)卒業。19世紀英文学、特にウォルター・スコットを研究。NPO日本スコットランド協会代表理事。日本カレドニア学会幹事。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きりぱい

4
翻訳で読めるスコット作品が少ないなか出た完全新訳。はじめの言葉には、「スコットの歴史小説の名作集を、数人の研究者によりほとんど本邦初訳で順次出版することになった。」との朗報も。ちょうどイギリス王冠がハノーヴァー家に移る辺りの物語を読んだばかりだったので、ジャコバイトの関わる時代背景がなじみやすい。短気で空想家、まだ魅力もない若者ウェイバリーが、政治信条の異なる父と伯父の狭間、大尉に任官してスコットランドへ駐屯。ハイランド人流が興味深いけれど、著者の説明的な語りで物語の世界にはちょっと浸りにくい。2012/01/16

かしこ

1
ウォルタースコット卿の最初の小説。この時代のスコットランド人の話になれていず、容貌や生活様式があまり頭に浮かばなかった…2020/01/12

j1296118

1
第一章・序文にかえての作者が既に面白く、自信と自賛たっぷりな語りを見たその後の「詩人としてもてはやされている中でこんな散文を出して評判を落とすのはやめておけ、と友人に言われ落胆し古い書類入れに放り込んでいた」との註で噴き出した2016/10/07

takeakisky

0
正確な訳なのだろうけれど文学的ではない。人物のイメージと喋りの言葉選びがちんちくりんで醒める。先生の翻訳といった感じ。だからか、巻末の歴史的背景はいい。和訳された歴史的用語(名誉革命とかね)の原語併記が良い。よく日本語にしたとは思うし、定着した用語ではあるが、ピンときていなかったのよね。今まで。と筋の違うところに感心。脚注も始めはわづらわしかったが、すっきりしていて良い。ただ人名の英語読みには辟易。上巻ここまでは、スコットに執筆を思いとどまれと諭した友人の気持ちも分かる。中盤以降どうなりますか。2022/07/10

daruma_kap

0
読んだのに全然覚えてない。愚か。 2018/12/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4331198
  • ご注意事項