人文社会科学ライブラリー<br> 謝罪の研究―釈明の心理とはたらき

人文社会科学ライブラリー
謝罪の研究―釈明の心理とはたらき

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861631320
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C1311

目次

第1章 釈明の研究―謝罪とは何か(謝罪の形態と要素;謝罪の効用;謝罪と他の釈明)
第2章 釈明効果の研究―謝罪に対する被害者の反応(釈明に対する被害者の罰反応;謝罪効果の実証的研究;責任判断:釈明効果を左右するもの;制御可能性と釈明効果:弁解のケース;謝罪効果を左右する要因;謝罪の逆転効果)
第3章 釈明選択の研究―謝罪する人の心理と行動(釈明による責任否定と責任受容;釈明選択の意思決定過程;釈明の戦略的要素;釈明の非戦略的要素;釈明選択モデル;釈明選択に及ぼす状況要因;釈明選択の文化比較:日本人の釈明選択;釈明選択の心的メカニズム再考)
第4章 釈明指導の研究―日本における謝罪傾向の伝承(謝罪に対する反応の文化的差異;日本人の謝罪傾向と釈明指導;再び、日本人の謝罪傾向)

著者等紹介

大渕憲一[オオブチケンイチ]
1950年秋田県生まれ。東北大学文学部卒。1977年同博士課程中退。1996年学位取得(文学博士)。大阪教育大学助教授、東北大学教授を経て、同大学院文学研究科教授。専門は社会心理学。特に、人間の攻撃性と紛争解決の心理的解析を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ひつまぶし

2
謝罪・弁解・正当化・否認といった「釈明」のメカニズムについて、自分の責任を認識する非戦略的要素である私的責任判断と、非戦略的要素のうち、協調的アイデンティティが謝罪の選択に影響を及ぼすことを明らかにしている。その他、モデル的な整理は面白かった。しかし、ですます調であるにもかかわらず、いかにも学者が書いている本だった。計量的な分析を手がかりとした立論で一般性を持たせようとすると、こういう文体にならざるをえないのだろうか。社会学に臨床がないのではなく、心理学が臨床を切り分けていると考えるべきかもしれない。2024/01/06

なにしな

1
加害者・被害者の関係ができたときに、加害者側が釈明しようと考え、その釈明をどのように行うかを考えるフローチャートを分かりやすく解説している。2017/04/24

新橋九段

0
謝罪には戦略性と非戦略性の2面があるということ、集団主義者は個人場面では謝罪しやすいが集団場面だとそうではない、個人主義者はその逆というのは興味深い。2014/09/26

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