内容説明
新自由主義化、ポスト冷戦の中で、岐路に立つジェンダー・ポリティクス。新保守主義による「バックラッシュ」、ポスト冷戦によって変容する国家、揺れる公私の境界線とファミリー―構造分析をもとにオルタナティブを構想する。
目次
第1部 ポスト冷戦期における国家とジェンダー(ポスト冷戦期の文化政治とジェンダー―言説の立場、困難と突破;ホモエロティクスの政治的配置と「冷戦」―沖縄への/からのまなざしの抗争;不可能なることに正義を―ジェンダー・証言・人権 ほか)
第2部 公私の境界線とジェンダー・ポリティクス(法と社会における家族;女から生まれる―「家族」からの解放/「ファミリー」の解放;フェミニスト運動と抵抗的知識生産―韓国の家族法改正運動の例から ほか)
第3部 開発・指標・政策(「ジェンダーと開発」における男性の位置・再考;ジェンダーに関する統合指数の検討―ジェンダー・ギャップ指数を中心に;東アジアにおけるジェンダー・ポリティクスの一断面―DV政策を中心に)
著者等紹介
戒能民江[カイノウタミエ]
お茶の水女子大学教授。専攻研究はフェミニスト法学、女性の人権(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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